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(回答先: 米研究者グループ、フロリダ州投票結果の異常を示唆する統計分析を発表【CNETJapan】 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 11 月 22 日 07:56:02)
2004年米大統領選挙の実態〜ブッシュ再選の影で 2004/11/17
http://www.janjan.jp/world/0411/041116707/1.php
4年前のフロリダの教訓を、投票システムの改善に活かさぬまま迎えた大統領選投票日。各地の投票所や選管で起きた様々な問題は、日本では信じられないことばかり。米国民がブッシュ再選を疑問視するのも無理はない。以下、今回の選挙で起きた問題をまとめてみた。
●投票者総数638名の投票所で、投票機が出した集計結果は「ブッシュ3,893票の得票」。エラーに気づいた地元の選管が再集計を行った。選管は「投票機のしゃっくり」と原因を説明。(オハイオ州フランクリン郡)
●最新のハイテク投票機が開票作業に入り、得票を逆にカウント。投票機がカウントできる得票数が最大3万2,000票だったことで、最大を越えた時点から得票が1票ずつ減っていった。(フロリダ州ブロワド郡)
●投票機ソフトのエラーで、ブッシュに11,283票が実際の得票に上乗せ。他の投票所の得票を誤ってダウンロード加算し、更に同じ得票を2度集計した。(ノースカロライナ州クレイブン郡)
●「1台につき10,500票を記録できる」とメーカーが説明していた投票機が、実際には3,005票しか記録できなかった。この投票機を使った選管では4,500以上の得票記録が失われた。(ノースカロライナ州カートレット郡)
●タッチスクリーン方式の投票機で、ケリーに投票したが「ブッシュへ投票してよろしいですね」という確認画面が出て、やり直しても同じ確認画面が表れる。最終的にどちらに投票したかわからない有権者が選管に抗議した。同じ方式の投票機を使用した各地の投票所で多発。
●集計用のコンピューターが、不特定の一部の票を2度集計。実際の投票者数よりも開票の合計数が異常に多いが、どの票が2度カウントされたか分からず、今も正確な結果を待っている。(ネブラスカ州サーピー郡)
●今回の大統領選への国民の関心の高さを示したのが、全国的に見られた投票を待つ有権者の長蛇の列。2〜3時間待ちは当たり前で、オハイオ州では8〜9時間待たなければ投票できない選挙区もあった。高齢者や時間に余裕のない有権者(投票日は平日の火曜日)、健康上の理由などで投票待ちの列を抜けざるを得なかった有権者は数知れない。
各地で行われた出口調査、大部分の調査結果は、開票結果とほぼ重なる正確さであったが、フロリダ州とオハイオ州だけが出口調査でケリーが優勢、開票結果はブッシュの勝利となった。この結果に「フロリダとオハイオで得票数の人為的操作があったのでは」との噂が、メールやブログで大量に流れている。
選挙前にニューヨークタイムズ紙の社説で「(今回の選挙で)全ての投票の権利と資格を持つ国民の投票が、正確に集計される可能性は非常に低い」とした危惧は事実となった。国民が選挙結果と、その正確、公平性に納得できないのも無理はない。
民主党が要請した国連選挙監視団の派遣は実現せず、ヨーロッパから92名の選挙監視団(OSCE)が各地の投票所に派遣された。監視団は「4年前に比べ改善されたが、さらに改善の余地がある」として、選挙や開票、集計システムの透明性の確保、より大規模な監視団の受け入れ、州ごとに異なる選挙制度の統一し、有権者の投票へのアクセスの格差をなくすなどの提案がなされている。
私は、日本や他国の選挙管理のシステムをアメリカに紹介することが、アメリカの民主主義と選挙制度の改革に役立つのではないかと考える。少なくとも、前述のような問題だらけの開票結果で全ての票がカウントされぬまま、候補者が早々に「アメリカの民主主義の信頼を損なわぬために」と敗北宣言するようなことだけはないような選挙制度改革が必要である。公正、透明な選挙は、民主主義の基本なのだから。