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山谷地区の労働者、新たな求人開拓めざしてパソコン講習
講師の指導を受けながらパソコンの操作を学ぶ参加者たち=10月19日、東京都足立区の都立足立技術専門学校で
東京の街造りを支えてきた労働者の町、東京・山谷地区で、土木作業の求人数が減少している。スコップなどの機材をキーボードに替えて、新しい仕事に挑戦しようとする人たちがいる。
「これがカーソルと言います。キーボードをたたいてみましょう」。東京都足立区の「都立足立技術専門校」の一室。女性講師の指示に従い、マウスを動かす。
この日集まった労働者は11人。平均年齢は57歳だ。多くが山谷地区の簡易宿泊所(ドヤ)で暮らす。先月3日間行われた「パソコン入門」で、基本的な文章入力から表計算までを学んだ。
主催は、山谷地区の労働者に職業紹介をしたり、労働者からの生活相談を受けたりしている都の外郭団体「城北労働・福祉センター」(東京都台東区)。
同センターでは講習を通じて、パソコンの専門職に育てるつもりはないという。最低限必要なパソコン技能を身につけてもらうことで、少しでも求人の幅を広げるのが狙いだ。
パソコン講習に参加した男性(50)は、ドヤで暮らして丸3年。勤めていたホテルを解雇され、山谷に移ってきた。「1週間ぶっ通しで働く建設現場は体力的にもう無理。今の時代、パソコンを使いこなせないと話にならない」と話す。ホームヘルパーの講習にも申し込んだ。介護福祉士になるのが目標という。
同センターによると、今年6月末、ドヤに住む労働者は約5300人。うち70代が24%、60代が42%、50代が25%を占める。55歳以上はほとんど求職がない。同センターが紹介する土木関係の求人数は、90年度の10万4300人から、03年度は1万4800人と、7分の1まで落ち込んだ。
同センターの遠松秀将・企画広報係長は「土木作業の求人だけではもう限界に来ている。いつまでも同じ分野の仕事に固執していては、求人拡大は望めない」と話している。
http://www.asahi.com/job/news/TKY200411120132.html
(2004/11/15)