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Opinion:親愛なるIEへ――お別れの手紙 (1/2)【IT_Media記事】まるで男女の別れの乗りの記事だ(笑)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0411/15/news047.html
コラム
2004/11/15 18:15 更新
これは、Internet Explorerの数々の脆弱性に悩まされ、タブブラウジング機能も付けてもらえず、アップデートに苦労してきたあるユーザーからIEへの決別の手紙である。
親愛なるInternet Explorer様
もう終わりだ。僕たちの関係は、これまでもうまくいっているとは言えなかったけれど、最後のときが来た。僕は別のブラウザに乗り換えることにするよ。
今が君にとってつらい時期であることは分かっている――君は、新しいウイルスでダメージを受けている。すぐに回復するよう、心から祈っている。でも、僕にも人生があるんだ。実際、僕と付き合っている間中、君はいつもウイルスや、たまに発生するワームの問題を抱えていた。本当に、医者にかかるべきだよ。
だから、これ以上君とは付き合えない。君はきっと欠点を直すと言うだろう。今度はうまくいく、とも――でも、君は前にもそう言った。そのたびに、僕は君の言葉を信じてきた。
でも、もうおしまいだ。
うそつき!
君が何を言っても関係は修復できない。君がWindowsと秘密の結婚をしていることだって知っているよ。Windowsとはもう会っていないと言うけれど、僕は信じない。君は前にも「Windowsなしでも生きていける」と言ったし、Windowsも君なしで生きていけると言っているそうだけれど、うそに決まっている。
OutlookのHTMLメールのことはどうなんだ? 受信ボックスに新しいメールが届くたびに、君はWindowsがそれを表示するのを助けようと駆けつけている。Word文書中のHTMLについても同じことだ。サムネイルを表示するために、君がWindows Explorerで過ごした数々の夜のことなど、僕に言わせないでくれ。君がWindowsにべったりだってことに、僕が気付かないとでも思っているのか?
愛想が尽きた
まだある。僕との関係で、君はとても怠慢でいつも調子が悪そうにしていたね。最後に新しい機能を搭載してくれたのはいつだったっけ? 2年前? ひょっとして3年前? 君が成功に甘んじている間も、水切りボール並みに穴だらけの君のソースコードから、流れ出るように発生するさまざまな欠陥にパッチを当てるのに必死になっていた間も、インターネットは変わったんだ。ものすごく。
昨年のクリスマス、君に無償のRSSリーダーPluckをプレゼントしたね。君は気に入ってくれたみたいで、ときどきポップアップする新しいフィードが、君を楽しくて意義のあるブラウザにしてくれていたようだ。だからあのとき、僕たちはもう一度やり直せるかもしれないと思った。でも結局、Pluckは君にぴったりではなかった。君の一部ではなかったんだ。
たくさんのWebページを同時に表示してほしいと頼んだら、君は「無理だ」と笑い飛ばした。でも、そんなことはなかった。OperaもNetscapeも、それにFirefoxだって、皆やっている。君は単に、変化について検討したくなかったんだろう。
[Robert Vamosi,ZDNet/USA]
Opinion:親愛なるIEへ――お別れの手紙 (2/2)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0411/15/news047_2.html
そして、君が変化するのは誰かさんのためにだけだ。Windowsのことだよ。否定しないで。Windows XP SP2がピカピカのポップアップ遮断機能を君に提供すると申し出たとき、君は迷うことなく受け入れた。ファイアウォール保護でもそうだ。Windowsがバッファオーバーフローもブロックすると約束していることも知っているよ。実際にこの目で見るまで、僕は信じないけれどね。
最近、君は僕のために何かしてくれたかい? 単に君を引き止めるためだけに自分のOSをアップグレードし続けるのは嫌だ。もう疲れたよ。
これでお別れ
今までも別れようとして、そのたびに君の元に帰った。でもそれは、一緒にやっていけるようなブラウザが見つからなかったからだ。僕はOSに依存しない、独立したブラウザが欲しいんだ。僕が求めているのは、強くて安全で、最新のコンテンツに対応でき、クラッシュしないブラウザだ。僕は透明性が欲しい。実際に意味のあるプログラムを求めているんだ。
そしてやっとそんなブラウザに巡り合った。
Mozilla Firefoxなら、少なくとも自分がやっていることを把握できる。コードはオープンソースで、一から書かれたきれいなものだ――再利用したコードではなく。隠し事もなし。少なくとも欠陥があれば、Firefoxはツールバーで表示してくれる。発生から既に半年たっている欠陥のパッチを提供するのに第2火曜日まで待つことで、過ちをごまかそうなどとはしない。
Firefoxなら僕の友人のMacやLinuxにも紹介できるし、彼女はきっとみんなとうまくやっていける。君は最近、Macとは口もきかないし、Linuxが遊びに来るといつも部屋から出て行ってしまう。どうして? 何を恐れているの? 君のような成熟したブラウザが、あんな小さなOSを恐れているのか? 君のそういうスノッブな態度が、僕たちの関係で何がまずかったのかを雄弁に語っている。
だから、もう終わりにしよう。さようなら。僕がいなくても、君は大丈夫。君はいつもそうだった。君のことをかわいいと思う人がきっと現れるよ。でもそれが僕ではないことは確かだ。
原文へのリンク
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[Robert Vamosi,ZDNet/USA]