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豪Linux団体、全米映画協会の言いがかりに逆襲の構え
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20074736,00.htm?ref=rss
Brendon Chase(Builders AU)
2004/09/21 22:03 Trackback (0)
全米映画協会(MPAA)がオンライン著作権侵害者の捜索の中で行なった失態とも取れる行動に対し、Linux Australiaは法律顧問に連絡を取り、MPAAに対してオーストラリア国内法違反の可能性を警告した。
Linux Australia会長のPia SmithがBuilder AUに語ったところによると、MPAAは、Linux Australiaが著作権を侵害していると同組織に通知し、著作権で保護された「Grind」と「Twisted」という2本の映画へのアクセス提供の停止を要求するとともに、アカウント保持者に対し適切な措置を講じるよう命じたという。
しかし、問題のファイルはこれらの映画とは無関係だった。「Twisted」という名のファイルはPythonというプログラミング言語で作成された人気のフレームワークので、「Grind」のほうはValgrindと呼ばれる開発者向けのメモリリーク検知ツールだった。
MPAAはこのソフトに関する法的権利を保有していない。Builder AUはこの問題に関してMPAAに何度か電話をかけたが、同協会は応答しなかった。
Linux AustraliaはオーストラリアのLinuxコミュニティをサポートする非営利団体だ。
SmithがBuilder AUに語ったところでは、今回の事件で、MPAAがオーストラリアのサーバ上で違法の疑いのあるファイルを検索する際に利用したプロセスに不備があったことが証明され、同協会は多くのオーストラリア法に違反した可能性があるという。
「MPAAがインターネットコンテンツに対する盲目的なキーワード照合を行ない、実際の調査や二重のチェックを行なわず、(違法ファイルを)除去するようにとの通知を自動的に送信していることが分かった」(Smith)
「(今回のMPAAの行動は)資源の大きな乱用、世界の各種スパム法違反、豪Copyright Actの第102項違反に当たると見られ、さらにオーストラリアの小規模な組織や企業に不要な圧力をかけ、コスト負担を強いた」(Smith)
いずれLinux Australiaの法律顧問がMPAAに連絡し、同協会が犯した過ちや、それに対する法的責任について知らせることになっている。
「Linux Australiaは、この種の著作権保護に対する無差別なアプローチによって、オーストラリアの組織や企業が将来的に損害を被るのではないかと懸念している」とSmithは付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。