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(回答先: ↑件名訂正:ウィンFX⇒ウィンFS(本文なし) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 8 月 29 日 09:39:44)
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20071284,00.htm
Ina Fried(CNET News.com)
2004/08/30 09:42 Trackback (0)
MicrosoftのWindows開発担当責任者、Jim Allchinは、MicrosoftがWindowsの次期大型バージョン「Longhorn」の開発計画を縮小した背景には、開発者やコンピュータメーカー各社が、高度なデータ管理機能を実現するよりもスケジュール通りのリリースを重視したという要因があったと述べている。
Allchinは、27日(米国時間)に行われたCNET News.comとのインタビューのなかで、MicrosoftがLonghornから高性能ファイルシステム「WinFS」を除外することに決定したのは、同OSを2006年中に必ず出荷できるようにするためだと説明した。
Microsoftでプラットフォーム担当グループバイスプレジデントを務めるAllchinは、「私の目標は、Longhornをこれまで出荷したなかで最高の品質を持つオペレーティングシステム(OS)にすることだ。実は、あるレベルで『十分だ』ということもできた。しかし、われわれは品質レベルを高める道を選んだ」と述べた。
Allchinは具体的に、同社がWindows XP Service Pack 2(SP2)と、Media CenterおよびTabletソフトウェアのアップデートを完成させた時点で、Longhornに注意を向け直してみると、プロジェクトの野心的な内容とスケジュールとが調和していないことを実感したと語っている。
PCメーカー各社やチップメーカーのIntelは、2006年中にハードウェアの強化を予定しており、Longhornでこうしたハードウェアが活用できるようになるのをしきりに見たがっている、とAllchinは示唆した。またPCメーカーらは2004年前半に、Longhornリリースに対する不安を「募らせていた」と同氏は指摘した。
Windows関連の他のプロジェクトを縮小したことにより、「状況を見直して、『よし、フィードバックを踏まえ、正しい方向に進んでいると言えるか』と確認できるようになった。私には『今度のOSでは、われわれが取り組んでいるハードウェアの強化はサポートされるのか?』とか『インストール作業について力を貸してくれるか?』とか、『あなた方のビジョンは素晴らしい・・・それがいつ頃実現するのかについて、より確かな情報を与えてくれないだろうか?』といったフィードバックが寄せられている」(Allchin)
7月初旬に「私は『われわれは計画を変更すべきだ』と思った。そして、それ以来計画の変更を検討しつづけてきた」とAllchinは言う。Allchinはその時、最高経営責任者(CEO)Steve Ballmerや会長Bill Gatesなどの経営陣に会って自らの懸念を説明し、その後、LonghornからWinFSを削除することがいかに妥当であるかを複数のプロジェクトリーダーと議論したという。
その結果、人材が再度割り当てられたかどうか尋ねられると、Allchinは、「責任に関してはより明確な立場を取っていく・・・しかし、仕事のやり方は全く変わらない」と語った。
Longhornの最初のリリースからWinFSを取り除いたことにより、ファイル名にコンテンツや作成者などの情報を結びつけるファイルシステムをつくるという、Microsoft長年の夢の実現が、少なくとも数年遅れることになる。WinFSは、文書や電子メール、音楽ファイルなどPCに格納される何千ものデータを格納したり検索したりする機能を大幅に強化する技術と見られている。
Microsoftは、Longhornがユーザーに提供される2006年の段階では、WinFSをベータ版の状態でリリースする計画だ。
今回の決定により、同社はWinFSの機能を簡素化せずに済み、PCとサーバで同時に実装させることが可能になると、Allchinは述べる。Microsoft内部で試験を行っているスタッフは、同時実装は重要なポイントだと述べているという。
LonghornからWinFSを削除したにも関わらず、Allchinは新しいOSについて、ユーザーやPCメーカーの関心を引く重要な機能が搭載されると自信を見せる。
「ここでわれわれが妥協したことは、疑う余地のない事実だ。全ユーザーが望むことを全て実現することは不可能だった。ユーザーは、どのような優先順位付けをわれわれに望むかに関して、非常に明確だった」(Allchin)
それでも、WinFSのないLonghornを“Short”hornと呼ぶことは「軽蔑的だ」という。なぜなら、同OSは「機能満載」だからだ。Allchinが言及した機能は、.「優れたローミングサポート」、.Net Framework 2.0、「最新のブラウジング機能」、「新しい」ユーザーインターフェース、移行と実装機能の強化、「マルウェアに対する抵抗力改善」、「写真機能の充実」などがある。
ここでもAllchinは、Longhornといって最も期待される機能のWinFSなしには、Longhornがどのようなものか理解することは難しいだろうと認めている。Microsoftはこれまで、開発者にとって意味することという観点からLonghornの概要を語ってきたが、ユーザーインターフェースの変更など同OSがもたらすユーザー向けのメリットについては、あまり語ってこなかった。
その結果、LonghornはMicrosoftが製品アーキテクチャに大幅な変更を行ったものだと解釈する人が多い。
「Longhornが実際どのようなものか、想像できる人はほとんどいないと思う。われわれが取り組んでいる素晴らしい機能は実に数多くあり、われわれはまだそれを十分に伝えられていない」(Allchin)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
海外CNET Networksの記事へhttp://news.com.com/2100-1016-5327335.html
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