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故障したホームエレベーターで外へ連絡できない恐怖【日経BP】
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/food/326009
2004年08月19日 10時52分
「エレベーターの故障でカゴの中に閉じ込められる」という状況は、サスペンス映画だけのものではない。現実の、しかも自宅にあるホームエレベーターで起こることもある。 それは2003年10月下旬のある日、高知市在住の会社役員宅でのことだった。閉じ込められたユーザーは、「頭の中がパニックになった」という。エレベーターだけでなく、カゴに付いている電話機も使えない状態だったからだ。屋内の電話線をデジタル回線に替えたのに、エレベーター内の電話機はアナログ対応のままにしていた。
非常用ブザーを鳴らしてもエレベーターメーカーへの通報機能はなく、住宅内に警報音が響きわたるだけ。在宅していたのはユーザー1人だけだったので、何の効果もなかった。エレベーターメーカーかその協力会社が請け負う設置工事に、電話線の工事は含まれていない。電話線の先がどこにどうつながっているかを、電話線の施工者がチェックしてくれる保証もない。ホームエレベーターと電話線の双方に目配りできる技術者がいるとすれば、それはやはり元請けの住宅会社だろう。
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