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(回答先: 投稿者 やました 日時 2004 年 10 月 04 日 00:06:46)
韓国企業は、イチローの米国での成功談とイ・スンヨプの日本での失敗談から、多くのことを学ぶべきです。
米メジャーリーグで年間最多安打の新記録を打ち立てたイチローを見ていると、ソニーのウォークマンや任天堂のゲーム機が米国市場を総なめにした姿が思い出されます。
普段から大き目の音響機器に慣れ親しんでいた米国人には、カルチャーショックだったことでしょう。
米国市場で旋風を巻き起こすには、「こうだ」と言える長所や特技が必要です。イチローはこの点を心得ていました。元々、イチローは日本のパリーグでホームラン争いに名前を連ねた経験がある程、長打者としての素質も携えていました。
しかし、米国市場の攻略に向け、ホームラン打法をあきらめました。米国進出を前に2年にわたりスプリングキャンプに参加しながら、鋭いミート打法の開発に力を注ぎました。
その結果、玉を捕らえた瞬間から1塁に向けて走る「内野安打製造機」となりました。長打やダイナミックなプレーに慣れていた米国人選手としては、対戦し難い相手だったことでしょう。
もし、イチローが日本で続けてきた「振り子打法」に拘っていたら、最多安打の新記録は打ち立てられなかったかもしれません。
米国市場に攻勢をかけるトヨタや松下が、まさにこのような市場戦略を講じています。米国の製品にはない性能が日本製の強みです。
一方、イ・スンヨプは今年、日本のプロ野球で苦杯を飲みました。
几帳面な日本人は世界のどこよりも不良品を嫌う、見ようによっては難しい消費者です。プロ野球では選手の弱点や小さな癖に至るまで、細かく研究します。
ところが、イ・スンヨプは米国進出を進めながらも事がもつれ、日本進出に急旋回しました。実に危ない発想でした。米国に輸出できない製品を、日本にでも持っていって売ろうじゃないか、という考えにほかなりません。
イ・スンヨプが日本のプロ野球の恐ろしさに目覚めた頃、すでにパリーグの投手陣はイ・スンヨプの弱点を見抜き、内角球で攻め立てました。まるで、国産の家電製品や自動車が日本市場で苦戦を強いられてきたのと似ています。
今日、サムスンやLGが輸出を通じ多くの実績を上げたとしても「日本の輸出実績」の話が出れば、縮こまってしまう理由を考えてみて下さい。韓国が半導体など部品関係の輸出で日本を多少上回ったからと言って、傲慢になってはいけないのです。
しかし、希望は失いません。イ・スンヨプ選手がより実力を磨き、国産製品の品質が高まるなら、来年は日本市場でより良い成績を収めることでしょう。
崔弘渉(チェ・ホンソプ)産業部記者 hschoi@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/10/06/20041006000044.html