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フロイトの愛弟子にして、後にフロイト師匠と決裂、精神医学と社会学を結び付けようと格闘する。アメリカに渡るが、性エネルギー理論で≪マッド・サイエンティスト≫のレッテルを貼られて社会的に抹殺され、最後は精神病院で心臓麻痺死。
ほんまに、イカレポンチのアホたれやったのか?
精神医学の世界でも、人間の嫉妬心やら憎悪、誹謗、中傷が渦巻いておりますデス。そんなん、当たり前か。
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ハリー・オベルマイヤーからオドール・P・ウォルフ博士への手紙からの抜粋
テル・アヴィブ、イスラエル 1943年10月16日
過去2、3年間、ライヒ博士がこの国で精神病院にいたというような話が拡がっています。この種の噂が理屈に合わないでっち上げであることは余りにも明白であって、わたしはこのようなナンセンスなことを決して本気にしておりません。こんな情報をもってくるような人がいたらなら、いつでもわたしはライヒ博士からの手紙を見せるだけです。
ごく最近になるまでわたしは、その≪ニュース≫源をつきとめることができませんでした。その主な宣伝家は、ライヒ博士の仇敵、故エティングトン博士でした。かれは、ミセス・アニー・ライヒから情報をせびっていました。
どう穏便に考えても、精神科医の一人がこうした行動に出たことは不愉快です。どういう手を打てばよいでしょうか。
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ウォルフから八チング博士へ 1945年12月26日
リチャード・H・ハッチング博士
『季刊精神医学』編者 ウチイカ州立病院 ウチイカ・ニューヨーク州
親愛なるハッチング博士
『季刊精神医学』19号、1945年、717頁以下に「セックス革命」というウィルヘルム・ライヒに関する次の記事がみられます。
「ライヒが逃避者としてニューヨークにやってきたとき、政府はかれの入国許可をしばらく延期した。その間、政府はかれの不道徳的行為に対する嫌疑を調査した。」
この記事はまったくの捏造です。ウィルヘルム・ライヒがアメリカに到着したとき、わたしは波止場へかれを迎いに行きました。そこには何の遅延も、嫌疑ないし、それに類するような官憲の調査なるものはありえませんでした。右のような記事は事実無根で、中傷的なものです。
批評家の書いた記事の正不正を編者としてあなたにチェックしてくれるよう期待できるものでないことを十分承知しております。
ですが、もしあなたの方で匿名批評の出版を許されるようなら(そのやり方は編者してにせよ、批評家としても理解しかねますが)、そのときだれがこうした記事に責任をおとりになるのでしょうか。このような記事は無責任な噂屋によるものであって、科学的な雑誌にはありえないことです。あなたはこの問題について、読者に素直であって下さるものと信じます。
敬具
(サイン)セオドール・P・ウォルフ M・D
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オラ・ラクニスからラングフェルトへ
オスロー、1948年9月29日
ガブリエル・ラングフェルト M・D
精神医学クリニーク ヴィンデレン、ノルウェー
わたしは信頼できる人物から次のように聴いています。たしかあなたは、今月の13日の精神医学クリニークでの会合で、アメリカではいま、ウィルヘルム・ライヒ博士は完全に狂気であるというのが一般的であると述べられたそうですね。このことをわたしに報告してくれた人物のたれ一人として、あなたの述べられたことばどおりには伝えておりません。したがってわたしはあなたの言われたことばをここに正確に書くことはできません。しかし、わたしに伝えてくれた人たちによれば、あなたの述べられたことに間違いがないようです。
その報告が真実であると仮定して、わたしは何を根拠にあなたがくいうことを言われるのかお尋ねしたい。わたしはこのことをライヒ博士に報告するつもりです。そうすれば、博士はこの種の攻撃に対して身を護れる方策がとれると思います。
次のことはやや主題から離れていますが、お知らせしておきたいと思います。
今月の八月下旬および九月初旬、わたしはライヒの学生たちや共同研究の会議に出席しました。その中には、17人の医師がおり、そのほとんどが長い経験をもった精神科医でして、うち何人かは大学教授暦があるか、あるいは現にそのポストについています。わたしはかれらのほとんどと徹底的に話しましたが、かれらの中の誰一人として、ライヒの狂気を発見した者がいたようには思われません。
ライヒ博士について、あなたが述べられたことばに何か付け加えること、あるいは訂正なさるおつもりでしたら、お知らせください。10月7日まで待ちます、そしてそのあとライヒ博士に知らせたいと思います。
敬具
(サイン)オラ・ラクニス
(続く)
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『 宇宙☆生命☆エゴ ライヒは語る 』
M・ヒギンズ他編 小野泰博訳 現代思潮社 1972年 より引用