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Kは天皇制度の議論においては多くの人が誤解をしていると考えています。
それは「正当な歴史を分析して考察すれば解ける」
と言う考え方と
「天皇制度が記録として残りだしてからは基本的に変わっていないという誤解」
に根ざしているとKは考えています。
記録として残りだしてからとすると「現天皇の正当性=南北朝時代の歴史」などを連想する人も多いでしょうが、今回は違います。
Kは江戸時代以前と以降では「天皇制度は全く別のモノ」だと考えています。
江戸以前の天皇制度は「日本の国内における地位の象徴としての目安」的意味合いで天皇制度は存在しました。あくまで国内でのみ通用する共通概念で「基本的には象徴」だったのです。天皇制度が結果的に存続したのは「権力側」が「放置しても実害にはならないだろうが、排除すると無意味な反発を生む」と判断したからでしょう。
しかし、江戸の末期以降は天皇制度は「対外世界に対する方法論」的な意味合いに変化しました。「天皇制度の概念」を「放置」から「積極的利用」しように変化したのです。
それによって「皇国史観」が急速に育った事になります。
現在の「天皇制度」という概念は江戸徳川幕府を倒幕して作られた日本政府によって作り出された概念がその多くを占めていると思われます。すなわち「世界という相手に対して日本国民を一致団結させる」という目的をもって「呪いは振りまかれた」訳です。
呪いは強力でした。例えば浜本松造さんの書いた「世界一家天皇論三部作」の「万世一系の原理と般若心経の謎」などをどこかで見つけて読んでもらえば、その凄さは「人間の想像力の限界への挑戦」とも思えるほどです。「中核生命」「ムウ大陸」「サタン」「ノアの方舟」「アブラハム」「ヤコブ」「イスラエルの母」「モーゼの神霊」「サルカニ合戦」「契約のヒツギと釈迦・秦の始皇帝」「キツネの嫁入り」「カチカチ山」・・・
と目次からちょっと目を引く文字を羅列しただけでその凄さは想像出来るレベルです。それでも三部作の一部でしかないのです。
更に恐ろしいのは民間レベルでそれが「さも常識」であるかのごとく同レベルの出版物が乱発された事実です。まさか、と思われる人も多いでしょうが八幡書店から再販された「神秘の日本」などを読んでもられば、Kの指摘はそれでも「まだ甘い」くらいです。
それほどの強烈な呪いがつい一世紀ほど前に振りまかれたのです。
それを考えれば「それを考慮していない論」や「江戸以前の論」は無意味ではないでしょうが、価値に疑問があります。
「誰々がこのように考察している」事は参考にしかならないし、時代背景、当時の天皇制度の位置づけにより微妙に現代における考察とはズレが生じてしまいます。
で、Kは「古史古伝」や「異端の歴史」抜きでは「天皇制度」は語れないと思っています。多分、現在普通の人が持っている「天皇制度の概念」には「表の歴史として教科書」で教えられた知識としてのモノと、戦前、戦中において「時の軍部」「仏教に押されて打開を謀る神道系」「迫害を受けてきたサンカの民」などの思惑から作られた「呪い」という精神的なモノが混ざり合って形成されているでしょう。
もっとも、Kは危険とも思うのであまり深入りしたいとも思いません。
雑談板が新板に移行する前の時間つなぎの戯言でした〜