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(回答先: すみませんどなたか教えてください…「デモ」とかに行くと警官と同じくらいの数だけいる黒スーツのおじさまたちは誰? 投稿者 NWX 日時 2004 年 11 月 19 日 00:43:30)
NWXさん、「デモ」現場での「黒スーツのおじさまたち」について直接的に言及したレスが見当たらないので、もと公安調査庁の職員であった人からのメルマガが参考になるので紹介しておきます。
これは昨年(2003年)3月8日の日比谷野音での4万人集会を権力が情報収集していた現場を押さえた写真つきメルマガです。写真へのアクセスがここでは不可能ですが、どなたか保存されていると思います。
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《ESPIO!》 4万人市民デモの海に「公安」大量発生
●(((((((((((((((((((((( ESPIO! ))))))))))))))))))))))●
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《公安情報 ESPIO!》
■ 4万人市民デモの海に「公安」大量発生 Vol.194 03/09/03
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●HP(登録・解除) http://www.emaga.com/info/xp010617.html
1.不倫判事の調査
やはり、体を動かせば何らかの収穫が得られるものらしい。
昨日、反戦パレードに参加するため、日比谷公園に出向いた。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20030309/K0008201911030.html
筆者は見てのとおり平和主義者ではなく、本当のところ、それほ
ど乗り気でもなかったのだが、別途、日比谷図書館にも所用があっ
たので、その次いでに覗いたのである。
というのは先に説明しておくと、「週刊文春」最新号に「東京高
裁の女判事が略奪不倫で訴えられた」という興味深い記事が掲載さ
れており、文中の「井崎彰子裁判官(仮名)」というのはおそらく
「古城春実」のことに違いないと思い、確認のため弁護士名鑑(古
城判事は弁護士出身である)を閲覧しに行ったのだ。
<参考>東京高裁判事・古城春実
http://homepage3.nifty.com/argus/furinonna.gif
http://www.jiii.or.jp/denshi/f-booklet.htm
なお、同人は2000年3月まで「郵政審議会委員」も務めてい
る。
http://www.yusei.go.jp/policyreports/japanese/postcouncil/00307k01.html
<参考>文春記事
http://homepage3.nifty.com/argus/bunshun1.gif
http://homepage3.nifty.com/argus/bunshun2.gif
(以下略、合計6頁の大特集)
そんなワークはあっという間に終了した。
が、ちょうど日比谷図書館に入る前に、入り口(階段上の少し高
台になっている)あたりの一群の男たちが、抜け目なく周囲に視線
を走らせ、ビラを仔細に点検したり、カメラを構えたりしているこ
とに、いやおうもなく気づいたのだった。
「あ、公安や」と思いつつ、筆者は考えた。
「公調も来とるのは間違いないから、顔見知りの奴なんとか見つ
けよう。それで証拠を押さえよう。」
「証拠」というのは、こういうことだ。
すなわち、公安調査庁は、現実には「国内公安動向」などと称し
て、色の付いていない団体や個人までをも幅広く調べ上げて、あち
こちに情報を売り捌いておきながら、公の場では市民調査の事実を
否定している。筆者としてはその現場を、一つでも多く押さえる必
要があるわけだ。
今日は「オモロなるかもしれん」などと漠然と感じる一方、予想
以上の結果を得る展開になることなど、その時、筆者は知る由もな
く、まずは図書館の作業と腹ごしらえを優先することとした。
時間はちょうど、午後2時過ぎ。デモの出発予定時刻は3時30
分だった(参加者が大量だったため、筆者らの出発は遅れに遅れ、
なんと6時30分ころ)。
2.「いかにも」という人たち
筆者が日比谷公園に到着した時点で、すでに野外音楽堂は満杯に
なっていた。
先ほどの入り口前の面々はもちろんのこと、図書館から出て、あ
ちこち散策してみると、どう見ても「様子の違う」人たちがいる。
「どう違うのか」というのはいわく言い難い部分もあるが、男二
人組ないし数名が、人の集まりからはちょっと離れたところから、
集まりには決して加わらずに、じっと何事かを観察している。決し
て談笑したりはせず、しかし、時にこそこそと何かを耳打ちし合っ
たりしている。ある者は耳にイヤホンを嵌め、カメラやビデオの撮
影機材を携帯し、あるいは時折メモを走らせている。ビラは必ず受
け取って、一生懸命目を走らせている。
そういう妙なオッサンたちのペア(中にはオバハンもいる)がそ
こかしこに散在しているのである。
そのうち一組をずっと後ろから観察していると、ある団体の若い
女性がその男たちに近づき、署名を要請している。男たちは明らか
に逡巡した様子を見せ、「一体どうするのか」とやや近寄って見守
っていると、ようやく言葉少なに「さっき署名したから」などと、
どう見てもバレバレのウソを言い、そろそろと別の場所に移動する。
面白いので、筆者も移動してわざと分かるように男たちのすぐ後
ろに立っていると、一方が前を向いたまま相棒に、「真後ろ」など
と小声で注意し、足早にその場を立ち去るのである。
<参考>公園内外の風景
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery01.jpg
以下順次、scenery51.jpg までファイル名を変更して閲覧してく
ださい。
(取扱注:この風景画像には一部または全部に「公安」が含まれて
いる恐れがあります。
例:「飯野ビル、日比谷公園側付近のとある風景」
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery51.jpg
飯野ビルについては、
http://www.ntt.com/aboutus/IMAGES/B02-010-iino.gif)
というわけで、そんな“風景”をできるだけ多く撮影したわけだ
が、念のために付け加えておくと、こういう調査をしているのは、
何も、公安警察や公安調査庁だけではない。
自衛隊の調査隊や海上保安庁までもが集会調査に来たりしている
ことがある。
いささか突飛に聞こえるかもしれないが、今回のような性格の集
会・パレードであれば、在京のCIAやそのほか各国の情報機関員
が、「どの程度の規模・内容の反対運動なのか」、直接自分たちの
五感で確かめるために、視察に来ていると考えても不自然ではない
だろう。
もっとも、それらはとりたてて区別する必要もなく、どれも同じ
に撮影すればいい。
厄介なのは調査活動をしているのが、治安・情報機関員だけでは
ない、ということなのだ。
つまり、たとえば中核派は革マル派ないし公安を、革マル派は中
核派ないし公安を調査しているわけで、そういう人たちはそういう
人たちでやはり怪しい雰囲気を醸し出している。
実際、パレードの列に並んでいると、何度もあちこちウロチョロ
して、あまつさえ団体の標旗を手の甲にメモしている若い男がいた
ので、「これは単独で動いているから公調っぽいな」などと思って
、突然ビデオを取り出して撮影してみると、果たして目を見開いて
筆者を凝視し、動揺を隠さない。その場では「ビンゴか」と思い、
しばらく経って革マル派が情宣活動をしている前を通り過ぎると、
同派のすぐ旗の脇にさっきと同じ男が立っていたので、公調ではな
く革マルのレポだったことが分かる、という次第である。
そんなに具合に非常に紛らわしいのだ。
だから、撮影映像のすべてを迂闊に公開することはできない。
上記「風景画像」についても、うっかり「セクトの防衛」を撮影
したりしたものが混ざって、誤爆したりしているかもしれない。そ
の場合は、あくまで「風景画像」であるし、悪意はないので誤解が
ないようにしてほしい。
3.公安刑事を現認!
以上のように記すと、「たしかに妙な人物たちが数多く出没して
いたようだが、どうして公安だと言えるのか」などと疑問に思う読
者もいることだろう。
そのとおりである。
筆者も「イマイチ決め手に欠けるな」と思った。
肝心の公調職員についても、集会の規模と内容等から言って、数
十名程度は動員されているかもしれないと推測するものの、一人も
発見できなかった(もっとも関東局で顔の分かる者はほとんどおら
ず、偶然的に「風景画像」の中に写っているかもしれない)。
残念ながら、あえてメルマガ上で発表するほどのことでもないか
な、などとも考え直したりもした。
と、そのときである。
「!」というシグナルが筆者の神経細胞を跳躍伝導し、少なくと
も周囲に数千人はいたはずの群集の中から、瞬時にして、その「人
物」を視界の隅に捕らえたのである。
その「人物」とは誰か?
なんと、2000年のでっち上げ暴行事件の際に、筆者の取調べ
に当たった野方署警備課の「公安警察官」を発見したのだ!
仮にこの人物を「公安刑事X」と呼ぼう。
<画像>「公安刑事X」(赤丸、白い服の男。赤丸はいずれも公安)
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery14.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery15.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery16.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery17.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery18.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery19.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/scenery20.jpg
<参考>逮捕国賠最終準備書面(一審)
http://homepage3.nifty.com/argus/final.doc
■ 第1・4・(1)
A 原告と面識のある公安警察官の登場
(略)その間、慶永と親しい様子の野方署警備課職員ほか1名が
取調室に現われるなどした。
その内1名は、99年5月29日ころに石井荘管理人を訪れた同
署警備課職員であった。当時、同人らは「オウムの関係で伺いたい
」「一般的な災害警備などのために居住者を確認している」などと
石井荘管理人に電話連絡をしていた。原告はこれを不審に思い、管
理人の許可を得て、その場に同席し応対していたことから、同人ら
とは面識があった。
そこで、原告がその旨指摘すると、同人は「管内の有名人だから
毎年1回は居住確認などの調査をしている。今年も7月ころに訪れ
た」などと語った(甲40・原告陳述書11頁)。
B 原告の警戒
この時、原告は、野方署警備課所属のいわゆる公安警察官で、し
かも以前、原告に対して情報活動をしていた者が取調べにあたって
いることから、本件において公安調査庁と警視庁が事件前から連携
していた可能性について、さらに疑いを深めざるを得なかった。さ
らに同人の言によれば定期的に原告に対して情報活動が行われてい
ることも明白であったので、原告はあらためて慎重に取調べに対応
する必要があると考えた(甲40・原告陳述書11頁、12頁)。
C 別の公安警察官の登場と取調べ
上記公安警察官は取調室を出たり入ったりしたが、その間、もう
一人の警察官は原告に対して、原告に関連した雑誌記事などのコピ
ーを見せながら、「最近も派手にやっているようだな」などと語り
、さらに「おれがおまえの担当をしている」などと語った。
そこで、原告は同人が何者であるか大いに関心を抱き、公安警察
官という身分上、氏名を訪ねても答えないことが予期されたが、試
しに尋ねてみると、その警察官は警察手帳とその内側を示しながら
「何も隠すようなことはない。錦戸という名前だ」などと答えた。
警察手帳の内側には「錦戸一志」と記されていた。
その際、同人は革労協などを主に担当していることを明らかにし
た(甲40・原告陳述書12頁)。
■同(8)・D
D 錦戸からの工作
10月6日ころ、慶永らから呼び出しがあり、同署刑事課の取調
室で取調べを受けた。
なお、この日、錦戸も取調に同席し、同人は原告に対して、「久
しぶりだ。中核派を一本トル(逮捕する)作業で、警視庁本部につ
めていた」「ところで、野田は反公調だろ。警察に対しては中立な
んだろ。この間も中核派の集会に出てたよな。これからも自宅を訪
ねたりすることがあるかもしれないが、その時は嫌な顔をせずに、
まあ会ってくれ」などと述べた。
なお、原告は中核派の集会に出たことはない(甲40・原告陳述
書19頁、20頁)。
ちなみに、99年5月29日当時の筆者のメモは次のとおりであ
る。
<参考>メモ
野方警察署警備課 (代表3386−0110。内線333)のモ
リタ(私服。柔道で足を痛めた。前にタキタにいた。三多摩公安調
査事務所にもよく顔を出した)とハヤシ(スーツ姿)と面接。
大家が電話連絡してから、5分弱で到着。「一般的な災害警備な
どのため居住者を確認している。数日前から、足を運んでいた。大
家の番号は、田舎の実家に問い合わせて知った」などと語る。
大家宅には土曜日9時ころ電話があった。「オウムの関係で伺い
たい」と言っていたとのこと。
4.「公安刑事X」を確認
ハヤシ、モリタという名前はうろ覚えだが、「公安刑事X」の苗
字はそのいずれかである可能性が高い。
―日比谷公園の入り口付近からしばらく様子を窺い、日比谷図書館
前で後ろから声をかけた。思わぬ人物の登場に、公安刑事Xは一瞬
キョトンとした表情を浮かべた。
「やっぱり、知らん振りをするのかな。」
とっさに筆者はそう思った。
野田 :「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ、これはお久しぶりです
ねぇ〜」
公安X:「!?」
野田 :「(まじまじと顔を見つめながら)お久しぶりです」
公安X:「アレッ!どうしたの今日は?・・・集会の主催者側で来
てるの?」
野田 :「いや、ちょっと公調を探しにね」
公安X:「何をまた・・・今まだ、あそこに住んでるの?」
野田 :「(肩を叩きながら)またまたもう、そんなこと知ってる
くせに」
公安X:「(アハハと笑う)どうなの、こっちのほうはイケてるの
?(と丼を箸でかき込むような仕草をする=「喰えてるの
か」ということ)
野田 :「ええ、まあね。フフフ、ところで、“会ってはいけない
人”に会ってしまいましたね」
公安X:「ええ?何ナニ?」
野田 :「いや、まあ今日は撮ってますんでね(とビデオを示す)」
公安X:「あれま。困っちゃったなあ」
野田 :「しかし、“警察官”がこんなところにいたらまずいです
よねぇ。“警察官”が会場内にいたんでは(と周囲に聞こ
えるようにひときわ大声を出す)」
公安X:「だって公園を通り過ぎてるだけだから」
野田 :「(アハハハと大笑しながら)ちょっと尾けてたんですよ
。ビデオ流さんとアカンしね」
氏名不詳の公安刑事は、筆者が声を上げ始めてから、ペアを組む
若い公安(scenery14.jpg) と足早に立ち去っていった。若い公安
のほうは、上記のとおり、筆者らがあまりにも親しそうに話してい
るので、筆者を「仲間」と勘違いした様子もうかがえ、心なしか当
初愛想笑いさえ浮かべていた。
おそらく、今頃とんだ災難に巻き込まれたものだと後悔している
ことだろう。
5.工作条件はゼロ
ちなみに、この公安刑事Xは、以上のとおり一見、物腰が柔らか
なところなどから見て、あるいは協力者工作を中心に取り組んでい
るのかもしれない。
公安警察は公調と違って桁違いに人数が多いので、撮影は撮影、
面割は面割、追尾は追尾、情報は情報といった具合に、役割分担が
細分されているのである。
「喰えてるのか」という問いかけも、筆者に工作条件があるか否
か、条件反射的に探ったのかもしれない。
というのも、3に掲載した参考資料のとおり、別の公安警察官(
錦戸一志)も、2000年9月当時、筆者に協力を要請していたか
らである。
なお、念のために付言するに、以上のような所業を見ても明らか
なとおり、筆者への工作可能性はゼロである。
6.公安活動の理由
ところで、公安が、立会川のボラのように日比谷公園付近(同じ
く終点の有楽町駅付近)に大量発生し、パレードの様子を調査して
いたのは、ほかに目立った仕事がないからではない。暇潰しの見学
をしているわけではない。
「過激派を捜査してるんでしょ?」
もちろん、それはそれで担当の職員が出張っているはずだが、そ
れだけなどとは思わないほうがいい。決して他人事ではない。
野方署員が姿を現しているとおり、警視庁公安部だけ取っても、
全庁的に作業を行っていることが分かる。近県からも応援が来てい
るはずだ。私服だけでも数百人、いや、そのほか諸々の作業を含め
れば(制服の機動隊を除いても)、ことによると公安部は千人単位
の動員をかけているかもしれない。一般市民を装って、パレードの
中にも潜り込んでいる者も多いはずだ。
どうして公安が大挙、出没しているのか?
というのは、このパレードの本質を考えれば分かることである。
それはすなわち、この行動が、日本国のみならず、アメリカの外
交(軍事)政策にも直接影響を与え得るものだからである。
「パレードがどういう組織・グループから構成されていて、どの
程度組織化されているのか」「どの程度、大衆的な広がりがあるの
か(一般市民の飛び入りはどの程度か)」「今後、拡大する可能性
はどれくらいあるか」「行動方針・予定の如何」「戦争が起こった
場合に予想される対応」「運動の弱点、問題点」等々解明すべき項
目は多い。
下っ端で写真を一生懸命撮っている公安がどれだけ全体図を描い
て、情報収集に当たっているか不明だが、要するにそういうことな
のである。
そのために、丹念に人数を確認したり、必要に応じて参加者を撮
影したり、発言状況を記録したりして、データを集積し、分析する
わけだ。
と、こんなふうに記すと、「どうしてオマエはせっかく集会が盛
り上がっているのに、日陰者の公安のおどろおどろしい活動振りを
強調するのか?」「せっかく関心をもった一般市民を畏怖させて、
運動から乖離させるつもりなのか?」などといったお叱りが、各方
面聞からこえてきそうである。
もちろん、公安の脅威にいたずらに怯える必要があるとは思わな
い。たとえ私服の公安がいたとしても、一般市民が尾け回されたり
する可能性はそんなに高くはないから、神経質になる必要はない。
写真や映像も、顔と名前が一致しなければ、大量のファイルの中に
埋没していくだけのことで、有効活用されることはないだろう。
警察官にデモを規制されても、あるいは会場に警察官がいても、
誰も疑問に思わないのはいささか首を傾げるが、一般市民に公安と
対決することを求めるのは、余りに酷だというものである。
しかしながら、一般の関心や嫌悪感の如何に関わらず、公安が市
民運動をも調査しているのは紛れもない事実なのであって、その結
果得られた情報は、たとえば公調とCIAの関係を見ても分かると
おり、最終的にはアメリカ政府にも提供されるわけだ。
薄汚い公安職員による情報活動が、まわり回ってアメリカの政策
内容や政策決定・実施時期の判断に活用されていることを自覚する
のは、決して反戦・反米運動にとって無益ではない。
<付記>
この日は、「公安刑事X」ほか様々の人々と出会った。
保坂展人議員や複数の市民運動家などである。
先方は気づいていなかったようだが、「三上治とその仲間たち」
ともすれ違った。
そして、ちょっと気になることもあった。
というのは、まるで公安野郎のように、あちこち行き来していた
人物が、昨年、筆者の集会に参加し、語りかけた男と酷似していた
からだ。
実に奇々怪々、魑魅魍魎の世界なのである。
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(デモ今昔)
自分でも70年にはデモには多数参加した経験がありますので、現在の各団体や集団のデモと昔のそれとは大違いでしょう。
当時はデモの直接的警備が主力だったので相対的に公安は目だたなかった。デカと呼ばれる連中ですが「黒いスーツ」ではなく一般人を装った刑事担当(逮捕権をもっている)の警視庁のデカです。それに情報収集のみ行う公安調査庁(逮捕権なし)も居たことは間違いありませんが、デモ参加者にはそれらしき人物はどちらも同様であるように見えていたと思います。
今のソフトで平和的なデモでは確かに機動隊もフル装備は見られないですが、そのかわり公安の貼り付け状態は目立つほどであれば以前より相当に数が増えているのであり、権力も反戦の芽をのものを摘む作業に入っているのでしょう。集会の自由さえ制限されつつある中で、フル装備の機動隊は見られないかわりに「黒いスーツのおじさまたち」が堂々とくっついてまわるという状態からして今のほうが異常であり陰湿ですね。
有事法が制定され国民の自由が奪われつつある中で、今のデモが戦闘性を帯びるようになれば、私は、権力はちょっとしたデモでも警察の警備より軍隊としての自衛隊そのものを投入して国民を威圧するようになるのではないかと危惧します(この場合もちろん集会やデモは禁止が絶対条件の中ですが、やがてこんな時代が来ないとはいえません)。
70年当時の戦闘的デモでは乱闘服を着た機動隊が盾をもって、水平打ちや足の甲をめがけた垂直打ちで襲い掛かる。指揮官の指揮棒(先が細い)でデモ参加者の目を狙って突くなどきわめて悪質な挑発を行ってました。盾で頭をぶんなぐるものだからヘルメットは当然必要でした。
だからデモ指揮など逮捕覚悟で担うわけだから、集会で決意表明してデモを牽引する。集会場から出たとたん機動隊が規制を始めますが、まずは押し競饅頭、規制を破って道路を占拠し、道路一杯に蛇行してジグザグをやる。はじめから戦闘的なんです。そこへ別に配置されていた機動隊が一気にジグザグを押し返す。殴る蹴る、盾の水平打ちや垂直打ち(足の甲や足指を骨折する)など乱暴狼藉の限りを尽くす(有名なのは鬼の四機http://www.asahi-net.or.jp/~gr4t-yhr/zenkyoto_a.htm)
フランスデモもときどきありました。これは隊列の横幅が広がるのでまさに道路全面を占拠します。
これもデモをやる側からは意思表示(示威行動)であり、やる側からすれば「やって当然」、警備する側から見ても「やつらは戦闘的だから」ということで警備だけを強化する方法に腐心するわけですから、まだ今から比べれば「明るかった」のではないでしょうか。
デモ隊は、機動隊の狼藉に対して怒っているので、解散地にはいるところで機動隊へ向かって突進する。こういう場合は大概、何十名か居る戦闘の旗竿部隊(長い竹製。大学の自治会の旗や地区反戦青年委員会の旗持ち部隊)が旗竿を水平にして機動隊の盾めがけて激しく突きまくる。後ろからはデモの物質力が押してくる。これには機動隊の阻止線もひとたまりもない。こうしてデモ隊も不満を解消する。
したがってこういう戦闘的なデモには、デモに参加しないでついてまわる人々が居る。沿道の野次馬も最後までついてまわる。これに混じって公安デカがついてくる。右翼は挑発の機会を狙う。また、デモをやる側から言えば負傷者と逮捕者が必ず出るから救対がついてまわる。こういう渾然とした一団もデモの側面を埋めていました。