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産業再生機構に支援を要請している大手スーパー、ダイエーの蓮見敏男社長は12日午後、ソフトバンクの孫正義社長と会談し、ダイエーが保有するプロ野球球団「福岡ダイエーホークス」の経営権をソフトバンクに売却することで基本合意した。今後、売却金額など条件面を詰める。15日に開催される日本プロ野球組織(NPB)の実行委員会で、ダイエーは正式にソフトバンクへの売却方針を表明、了承を求める考えだ。
12日の両トップの会談では、ダイエーが保有する球団株式98%分のすべてを売却することやソフトバンクが米投資会社、コロニー・キャピタルが保有する「興行権」も買い取ることを確認した。球団の買収額は約50億円、興行権の取得額は約150億円程度になる見通しだ。
ソフトバンクに対しては、地元財界を中心に「将来的に福岡から撤退する可能性がある」との懸念があることに配慮して、球団株式の一部を福岡の地元経済界に譲渡する案も浮上している。
産業再生機構は球団売却を容認する見通しだが、球団売却先の推薦権をコロニーが持つことなどを定めたダイエーとコロニーの契約問題について、ダイエーが自主的に公表することを求めている。ダイエーは実行委員会でも、契約問題について説明する意向だ。
毎日新聞 2004年11月12日 21時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041113k0000m020105000c.html