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(回答先: <ダイエー>ホークス球団、ソフトバンクに売却へ [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 11 月 09 日 03:38:42)
福岡育ちの野球少年。ホークス買収には孫社長も個人的な思い入れがある
プロ野球「福岡ダイエーホークス」の売却問題をめぐり、米投資会社コロニー・キャピタルが情報通信大手のソフトバンクに対し、総額150億〜200億円の売却額を提示したことが10日、分かった。球団本体と興行権を一括して譲渡するものだが、ソフトバンクは「ブランド力アップに効果絶大」として、今月末の決着を目指し、球団事業の全面買収の最終交渉に臨む。
【松井、イチローも補強?!】
「巨人以上に資金をつぎ込み、強くする。バリー・ボンズを呼び、イチローも松井も呼び戻す」
ソフトバンクの孫正義社長(47)は、コロニー幹部にこう熱く語り、球団買収への意欲を強く訴えたという。
これに対し、コロニーが提示した売却額の内訳は、ダイエーに支払われる球団本体の売却額が株式100%譲渡の場合は50億円。コロニー側が持つチケットや物品販売などの「球団興行権」が100〜150億円とみられる。
ホークスは人気、実力ともパ・リーグトップ。ファンはソフトバンク歓迎ムードだが…
コロニーはダイエーから福岡ドームなどを買収した際、(1)球団本拠地は30年間、福岡に置く(2)コロニーが球団売却先を推薦する権利を持つ(3)売却価格は最低50億円−という契約を結んでいた。
理屈のうえでは、ダイエーはコロニーの推薦を拒否できるが、その場合、ダイエーは球団に毎年支払う広告宣伝費が20億円程度増える契約になっており、ダイエーがコロニーの推薦を拒む選択肢は事実上ない。
このため、ソフトバンクは、主役のコロニーと接触してきた。
【孫帝国】
ソフトバンクにとっては最大200億円の売却物件になる可能性があるが、同社は「(ADSLサービスの)ヤフーBBの顧客獲得費用を年百数十億円抑えられ、球団買収は大した額ではない」(同社役員)と余裕だ。
実際、同社は、これまでも企業買収に巨額を投じてきた。
今年5月、約3400億円で日本テレコムを、10月には英通信大手の日本法人を約140億円で買収してきた。最低数千億円は必要とされる携帯電話事業への参入も表明している。相次ぐ巨額買収で、最大200億円の“広告塔”は、いわば安い買物なのだ。
【コロニーの思惑】
実は、コロニーの本命は、超安定企業のJT(日本たばこ産業)だったが、JT側が球団保有を躊躇したため、断念したという。
その後、航空会社、食品メーカーなどにも打診したが、色よい返事はなかった。そこに、ソフトバンクが「電光石火の早業」(地元経済人)で買収候補に名乗り出て、事前交渉に入った。
その背景には、産業再生機構が12月にもダイエーの支援企業を決定するとみて、交渉を急いだことがある。再生機構のもとでダイエーが再建されると、円滑に球団売却を交渉できるかどうかは不透明と判断したためだ。再生機構抜きで確実に決着できるタイムリミットは今月末。コロニーとソフトバンクは最後のチャンスに賭けた。
【怒る再生機構】
一方、再生機構は煮え湯を飲まされたようなもの。ダイエーとコロニーとの契約内容を聞かされたのが10月下旬。「100社近い企業の支援を検討してきたが、こんな(重要資産の事前売却)はなかった。信義の問題だ」と憤る。
それでも、再生機構は「うちが止める法的な手だてはない」と指をくわえて見るしかない。
ダイエーは球団売却に際し、「応援セールなど本業との相乗効果が高いので、20%程度の球団株を保有し続けたい」と、依然、球団の部分保有を主張している。
しかし、今回の売却交渉が決着した場合、今後、再生機構のもとで選ばれたスポンサーがダイエーの保有する株式を売却するよう求めれば従わざるを得ない。その場合でも、ダイエーには「スポンサーも球団の重要性を理解してくれる」と甘い期待が支配する。
コロニーとの密約で、世間では“企業倫理”から逸脱したと烙印を押されたダイエーだが、第2ステージは思惑通りにいくかどうか。
ZAKZAK 2004/11/10
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_11/t2004111001.html