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(回答先: 第五章 解き明かされる明治維新の裏(新潮社) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 8 月 04 日 05:12:49)
「近代日本とフルベッキ」の第四章・勝海舟を執筆しましたのでお知らせ致します。
http://www.ibd-net.co.jp/kaientai/index.html#7
以下に一部を抜粋します。
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1.評価の分かれる勝海舟
筆者が二十代前半に目を通した勝海舟に関する本には、『氷川清話』(勝海舟著 講談社文庫)、『海舟語録』(勝海舟著 講談社文庫)、『夢酔独言』(勝小吉著 角川文庫)等がある。筆者は十代後半に日本を脱藩≠オ、3年間ほど世界放浪の旅を体験したことがあるせいだろうか、二十代前半の頃に坂口安吾・檀一雄・今東光・柴田錬三郎といった無頼派に惹かれていた一時期があり、それが勝海舟に惹かれた理由の一つであった。そうした無頼派の一人であった坂口安吾が、『青春論』の中で海舟の父親である小吉について述べているくだりがある。この親にしてこの子ありではないが、勝小吉を通じて勝海舟像が見事に炙り出されている文章なので、少々長文になるものの以下に引用しておこう。
---中略---
文面からお分かりのように、親父の勝小吉に対する坂口安吾の惚れ込みようといったら尋常ではない。ともあれ、安吾ほどではないにしても、勝海舟に対しては好意的に評価しているのが日本では一般的なのも確かである。しかし、そうした世間の勝海舟への評価に対して異議をとなえている少数派の人たちも居るのであり、その代表的な人物の一人が作家の早乙女貢氏である。早乙女氏は自著『隠された明治維新史』の中で、勝海舟を以下のようにばっさりと斬り捨てている。---
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