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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu78.htm
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「古田敦也君、君達は完全にナメられている!!」
「NO SEX PLEASE――WE'RE JAPANESE」大橋巨泉
2004年9月9日 木曜日
◆「古田敦也君、君達は完全にナメられている!!」 大橋巨泉
http://www.kyosen.com/naga/naig_503.html
ローマ帝国をはじめ、富んだ国が滅びたのは、政治家や国民が惰眠をむさぼっていたからである。フランスでもロシアでも、スペインでも中国でも、飢えた人々は立ち上って新しい体制を選んだ。誤解のないように書くが、ボクは決して革命や暴動に与して居るのではない。中には立ち上ったために、よりひどい情況に陥った国民も存在した。
しかし問題はモチベーションだと言いたいのである。歴史というものは、そういう事を学ぶために存在する。後世の史家は、20世紀から21世紀にかけての日本国の浮き沈みをどう解説するのだろうか。現在のボクは、もう落ちるところまで落ちるしかないと諦めの心境である。
混乱しているプロ野球もそうだ。ネットには連日の動きが出ている。選手会の古田会長が、オーナー側と話し合いたいと言えば、ナベツネ・オーナー代表は「何を無礼な、選手のくせに。分をわきまえろ」と怒ったという。まるで江戸時代のセリフである(ネッ、日本に民主主義なんて無いでしょ!!)。昨日は選手会が、「近鉄・オリックスの合併を1年間凍結」を打ち出したが、経営者側は「できない」と切り捨てた。
選手会は「合併強行なら、ストも辞さない」としたが、スト権は確立しなかった。笹森連合会長は選手会支持を打ち出したが、具体策はあげなかったらしい。ねっ、民主主義なんて存在しないでしょ。まるで茶番劇である。ボクは前から何回も書いた。「選手は何故ストで応じない」。
ボクはかねてから古田敦也という人物を高く評価して来たが、この辺が限界なのだろう。「ストも辞さない」なんて言っても、ダメなんだよ、古田君。ナベツネさんはかねてから言っているじゃないか、「スト? どうぞどうぞ、やったらいい」とね。君達は完全にナメられているんだよ。所詮哀しいニッポン人に過ぎないんだ。
「自由」を血を流して勝ち取って来たイギリス人、フランス人、アメリカ人達と、アメリカ軍に与えてもらった日本人との差は、無限に大きいのさ。アメリカのメジャー・リーグで、NFLで何回ストライキがあったと思う? そのために大きな犠牲も払ったが、その結果選手達はFAを初めとする多くの権利を勝ち取ったのだ。
「ファンへの配慮?」そんな事言ってる場合じゃない。本当のファンは君達について来る。もしこのまま1リーグになったら、多くの選手は職場を失い、多くのファンは自分達の球団を失うんだ。ストを打つには今しか無い。一日も早くスト権を確立し、合併決定のその日から、ストライキに入る――解決策はそれしかない。
メジャーのストの時の超一流選手の言葉が忘れられない。「何故ストに参加するかって? たしかにボクは何億という金をもらって何の不満もない。しかし下積みの選手、これからメジャーに入ろうという選手、更に少年達、孫達のために戦うのさ」。この考え方が日本には無かった。一番悪いのは、(親しい友人だから書きにくいが)ONという事になる。王も長嶋も名選手で人間的にも秀れた人達だが、恵まれない選手やプロ野球の将来に対する展望をもたなかった。
毎年一発更改がニュースになった。選手は労働者という意識に欠けていた。それが21世紀になっても、代理人交渉さえままならぬ状況を生んでしまった。古田君を筆頭とする選手会の諸君、「オーバー・マイ・デッド・ボディー(俺の死体を踏んで前進してくれ!)」と言ってストを打つんだ。失敗、成功を云々している場合ではない。何故なら、このまま1リーグになったら、プロ野球は衰退の一途を辿る。誓ってもいい。
◆スト突入は濃厚 古田会長「ウンとは言えぬ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040909-00000001-san-spo
臨時オーナー会議で近鉄とオリックスの合併が承認されたことで、日本プロ野球選手会が予告している九月中の土日スト突入は避けられない見通しとなった。
選手会の古田敦也会長は、甲子園球場での試合後、「決まったことだからしようがないといわれたら、すべて終わってしまう。やっぱり、ウンとはいえない」と反発した。
(産経新聞) - 9月9日3時9分更新
◆「NO SEX PLEASE――WE'RE JAPANESE」 大橋巨泉
http://www.kyosen.com/naga/index.html
トロントのホテルでUSA・TODAYに目を通す。すごいタイトルが目にとび込んで来た。「NO SEX PLEASE――WE'RE JAPANESE」(セックスは不要です――我々は日本人ですから)だと。2ページにわたる大きな記事だったが、アッという間に読んだ。いきなり本誌の人気コラム「その人、独身?」を書いている、酒井順子さんの名が出て来たからである。
彼女は同紙のインタビューに、「日本の男女は、男女関係を面倒くさいと思っている。それ程重要なものと考えていない。余り複雑な生き方をしたくない、と考えるようになった」と答えている。一方雑誌「アエラ」は、「若者よ、セックスを嫌うな」という特集をしたそうだ。
日本の若い男女は、別々の道を歩むようになった、と同紙は言う。女性はデザイナー・ブティックかシックなレストランへ女友達と出掛け、男はカラオケ・クラブへ同僚たちと行く。そしてデートは、コンピューターのスクリーンに現われる、バーチュアル・ウーマンとするのだそうだ。昔は25歳を過ぎて独身の女性は「行き遅れ」と言われたものだが、今は30代独身女性は常識となった。一方の男性は、強くなった若い女性にとまどい、更におじけづいてしまっている。この結果生れた「異性間の断絶」が、日本の社会的後退を呼んでいるのだ。
その筆頭は結婚。約20年前の'85年には20代後半の独身女性は30%に過ぎなかったが、今や54%を占め年々増えている。それどころか35〜54歳の独身女性の約半数は、結婚する意思は全くないという。
次は出産。日本では昨年たった110万人しか赤ん坊が生れていない。3年連続のダウン。一人の女性が出産する率は1.32人。2.08人居ないと死者の数を埋め切れないというから、日本の人口の漸減は明らかだ。遠い未来の話ではない。日本の人口は2年後の'06年がピークで、その後は急速に減ってゆくという。
3番目はセックス。コンドームメイカーのデュレックスの調査によると、世界28ヵ国中、日本はセックス回数で断然のビリで、年間僅か36回だそうだ(古稀のオレだって50回はするぜ!)。ブービーの香港だって63回だから、これは異常に少ない。因みに1位のアメリカは124回だって。この差は、どんどん国力の差になるような気がする。
要するに若い日本人――特に女性には、独身生活をエンジョイする条件が揃ったのだ。その最たるものが、いわゆる「パラサイト」で、親と同居の天国である。全くの無料か、わずかの費用を入れるだけで、母が炊事、洗濯、掃除をしてくれる。仕事の多くは末端で給料も多くないが、バッグや靴や洋服を買い、時には海外旅行を楽しむには事欠かない。
これでは結婚する訳がないのだ。ボクの知っているある女性の言葉ではないが、「男のパンツを洗う気になんかなれない」のである。酒井順子さんの言葉で、この記事は終っている。「私は負け犬です。でもこの生活に十分満足してるんですよ」。ボクの感想は「お先真っ暗」であった。
◆37歳ゴン妻9年目の妊娠…高齢出産はトレンド?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040907-00000014-ykf-ent
“ゴン”こと磐田FWの中山雅史(36)とタレント・生田智子(37)夫妻に今年12月、待望の第一子が誕生することがわかった。生田は現在妊娠7カ月という。37歳の出産といえばひと昔前なら“マル高出産”で母体の危険などもさかんにいわれたが、芸能界をみると今や「37歳初産」はトレンドのようなのだ。
(夕刊フジ) - 9月7日13時4分更新
(私のコメント)
少し硬い話題が続いたので久しぶりに大橋巨泉氏のコラムを紹介します。今朝のテレビで50代の男性の理想像として5位に大橋巨泉が選ばれていました。40代から50代の男性にとって大橋巨泉氏がオピニオンリーダー的存在でしたが、最近のテレビには巨泉氏のような硬軟併せ持つオピニオンリーダーがいない。ビートたけしも同じタイプですが政治や経済にはあまり発言はしないし、軟らかい話題も笑いで逃げている。
軟らかい話題で視聴者を引き付けて、硬い話題も鋭い切れ味を見せる人物でないとテレビの司会者は勤まらないのですが、久米宏もニュースステーションを辞めて、テレビタレント業界の人材の底の浅さが気になります。「株式日記」はバリバリの硬派路線を突っ走っていますが、最初の頃は「株式日記」のコーナーと軟派路線の日記の二本立てだった。反応としては軟派路線の日記の反応のほうが多かった。
軟派路線の日記は読者を増やすために書いていたのですが、読者が多くなるに連れて「株式日記」一本にしています。しかし硬い話題ばかりだと頭まで固くなり人格的にも固い人間だと思われてしまいます。アダルト路線のサイトは一日に数万もの読者を持つサイトが数多くあり、そちらのほうの需要の大きさを感じますが、軟派なサイトがそれほどの人気なのに時事問題を解説したサイトは人気がないのだろう。
やはり軟派も硬派も併せ持つ幅の広い人物になる事が理想であると思うのですが、ネットの世界を見ても併せ持つサイトが少ない。会社員をしていると時間的余裕もなく、巨泉氏のような遊びごとも趣味も持てず、仕事に精力を費やして夜になってもセックスレス夫婦状態の人が多いのだろう。年間僅か36回では1,2週間に一度の割合だ。それほど酷使される日本のサラリーマンのセックスライフは危機的状態にある。
プロ野球の話題も、いつも満員なのは巨人戦ぐらいでその他の試合はスタンドはガラガラだ。それでもプロ野球が成り立ってきたのは巨人戦でテレビの放映権で一試合で一億もの金が入るからですが、日本でプロ野球がさかんといってもテレビ観戦のファンがほとんどだと言うことだ。だから巨人軍は東京だけではなく全国的な人気を持っているが、そのことが日本のプロ野球の特色ですが、大リーグのようなフランチャイズ制がないのだ。
東京や大阪にチームが集中して、日ハムが札幌へ行くまでは東京以北のチームがないと言うのもおかしかった。選手にとっても大都市周辺にチームが固まっていたほうがいいのでしょうが、地方のファンを無視したような現在の体制は改めるべきで、一都市一チームで完全なフランチャイズ制に変えるべきだ。さらに私企業の私有物としての球団は解体して都市のシンボル的な存在になるべきだ。
大橋巨泉氏が日本の独身女性のパラサイトシングル化の問題を指摘していますが、母親が炊事洗濯料理までやってくれて、娘は海外旅行やお洒落やグルメで優雅な生活をして、結婚したがらない女性が増えたことを指摘しています。男もフリーターとなってやはりパラサイトシングル化している。おそらくこの様な中年独身男女は数百万人いる勘定になります。なぜ結婚したがらなくなったのか、パラサイトだけでなく男女関係もめんどくさいと考える若い人が増えたのだろう。
あるいは、あまりにも相手に対する理想が高すぎたり、テレビドラマの主人公のような相手なんかいる筈もない相手を、本人は追いかけているのだろう。その割りには本人はフリーター同然の生活で、トレンディドラマの主人公とはかけ離れた容姿では、相手は見つかるはずもない。いつまでも精神的には大人になりきれず自立した生活も出来ない。そんな若者が日本では増え始めて社会問題化してきたということなのだろう。