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北朝鮮の張雄(チャン・ウン/68)国際オリンピック委員会(IOC)委員と27日、IOC本部ホテルのヒルトンホテルで会った。
張委員は取材要請に意外にもあっさりと応じた。
「スポーツに南北や米国などあるものか。そんなことを気にしたら何もできない」とし、「体育人として会うなら誰でも歓迎だ」と話した。
1時間半にわたるインタビューの途中、鄭智鉉(チョン・ジヒョン/韓国体育大)がレスリング・男子グレコローマン60キロ級で金メダルを獲得したことがわかると、話をやめて「よくやった」と連発した。
北朝鮮スポーツ界を代表する最高位者だが、プライベートではクラシックと読書を好み、孫を恋しがる平凡な「おじいさん」のようだった。
−いまだにかくしゃくとされているが。
「何を言っているのか。もう峠を過ぎて下り坂なのに…。そろそろ(仕事を)早く引き継がないと。最近、IOC関係者が私に会おうとする時、私ではなく関係者に直接連絡するように言っている。もちろん私が手助けしているが。スポーツ外交とは人間関係が最も重要だが、断絶しては元も子もないから」
−バスケットボールをされたとか。
「50年代から10年余、代表選手として過ごした。南とは一度も対戦しなかったが、方烈(パン・ヨル)氏、金永基(キム・ヨンギ)氏はバスケットボールがうまいという噂を聞き、知っていた。大学卒業後、平壌(ピョンヤン)市体育倶楽部でコーチを務め、体育指導委員として抜擢され、それがオリンピック事業に携わる契機になった」
−アテネでも合同行進を実現したが、感想は?
「言葉では言い表せない。実は統一チーム問題は最近話し合われたわけではない。バルセロナの時もそんな話があった。会談は順調だったが、いろいろな状況から突然決裂した。チームスピリット軍事演習も原因になったはずだ。シドニーで初めて合同行進したが、それに漕ぎつけるのに苦労したよ」
−家族関係は?平壌にいる時間が少なく、家族に会いたいのでは。
「とても辛い。会いたい。平壌に戻ってまた離れる時は苦痛なくらいだ。私は30歳で結婚したが、少し遅い方だった。1男3女を授かったが、息子を除いてみんな結婚した。孫も4人いる。平壌には6月以降一度も戻っていない」
−仕事が休みの時はどのように過ごしていますか。
「読書と古典音楽鑑賞で時間を過ごすことが多い。特に読書が好きで、歴史書や偉人伝などを読む。韓国の小説はこの前、張吉山(チャン・ギルサン)を読んだ。最近ではテコンドーに関する本を読んでいる。この頃目が悪くなり、読むのも大変だ」
−名刺に電子メールアドレスもありますが。
「1日3時間くらいはインターネットでニュースを見ている。CNN、ロイター、BBC、AFP、UPI、AP…。朝・中・東(朝鮮・中央・東亜日報)など南の新聞も全て見ている」
−今回の体操誤審問題についてはどう考えますか。
「そうだな。正直、体育外交は先に強く出た方がいい。事なかれ主義ではだめだ。『ちゃんとやれ』とまず強く出なければ甘く見られ、弱小国扱いされる。南の与党、野党も互いに激しくぶつかっても、後からコーヒーを飲んでいるだろう?言うべきことは言わないと」
−体育人として最も力を入れているものは?
「そろそろテコンドーに専念したい。卓球、サッカーの統一チームもあったが、われわれ民族の武術であるテコンドーがひとつにならなくては。数日前、IOC関係者と会ったが、突然『テコンドーは気をつけた方がいい』と言われた。オリンピック種目から外される恐れもあるということだ。日本の空手、中国の太極拳などが水面下でかなり動いているようだ。南北が力を合わせてこそ対処できる」
張委員は「私にもし過ちがあれば、糾弾記事もそのまま書いて欲しい。いつでも受け入れる用意がある」と話した後、「アテネではもう会えないだろう。また会おう」とインタビューを終えた。
アテネ=姜鎬哲(カン・ホチョル)記者 jdean@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/08/27/20040827000081.html