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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu74.htm
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「冬ソナ」で日韓親善を煽るのはいいが、韓国ドラマは
天皇射殺や日本に核ミサイル撃ち込むドラマで一杯
2004年7月10日 土曜日
◆天皇を狙撃する歴史ドラマ
現在、日本では韓国ドラマに関する書籍が大量に発刊されているが、その大部分が現在放映されているドラマに関するもので、韓国のドラマ史を扱ったものはごく少数である。そのドラマ史を扱った書籍でもほとんど触れられていないドラマがある。
九二年に韓国の大手民放テレビ局・MBCが放映した「憤怒の王国」というドラマがそれである。このドラマは当時の韓国で大きな語題となったのだが、現在まで日本ではほとんど言及されることがなかった。それはこのドラマに「天皇の狙撃」という場面があり、外交問題になりかけたからである。
同名の小説をドラマ化したこの作品は朝鮮王族の末裔(主人公)が朝鮮王朝を減亡させた日本に復讐するために、「即位の礼」に向かう天皇を狙撃するという内容だった。結局、狙撃に失敗した主人公は日本の警察に捕らえられるのだが、裁判で「再び機会が与えられたら、もう一度天皇を狙撃するだろう」と叫び死刑を宣告されてしまう。
この狙撃の場面に実際に行われた「即位の礼」の映像が使われていたことから、日本政府は外交ルートを通して遺憾を表明すると共にドラマの放映自粛を要求。さらに右翼団体の構成員が横浜の韓国領事館に乱入するという事態が発生した。事態はMBCが「このドラマはフィクションです」という意昧のテロップを入れることで一段落した。
九一〜九二年には「黎明の瞳」というドラマがMBCで放映された。このドラマは二十億ウォンという映画なみの予算を投入し、テレビドラマ史上最高の二万人あまりのエキストラを動員、中国・フィリピンなどの海外ロケを敢行するなど、どれをとっても型破りのドラマだった。しかし何よりも衝撃的だったのはヒロインが日本軍により従軍慰安掃として動員されるという設定であった。
当時、従軍慰安婦問題が日韓間の懸案として浮上しており、韓国では反日感情が高揚していた。このドラマでは日本軍に徴兵された朝鮮人兵士が虐待されるシーンや日本軍の兵士が従軍慰安所を利用する場面もお茶の間にそのまま放映され、韓国人の怒りをかきたてる結果となった。
こうしたドラマが制作された背景には韓国における対日感情の悪化がある。これは世論調査の結果にもはっきりと現われている。朝日新聞社と韓国の東亜日報社は一九八四年から不定期に共同で韓国の対日感情と日本の対韓感情を調査している。この世論調査には「日本が好きか嫌いかどちらでもないか」という定番の調査項目がある。
八四年の調査では「(日本が)好き」という(韓国人の)回答が23%、「嫌い」が39%、「どちらでもない」34%。その後八八年、九〇年の調査で「嫌い」がどんどん増加し(「好き」がどんどん減少し)、九五年の調査では「嫌い」が69%、「好き」が6%と「最悪」の状態になる。
このような対日感情の悪化の原因になったのが九〇年の盧泰愚大統領の訪日における「天皇の謝罪」問題と九二年の宮沢首相訪韓前後に提起された従軍慰安婦問題である。こうした要因が「憤怒の王国」「黎明の瞳」制作の下地になったことは否定できないだろう。(中略)
九五年には「日本に核ミサイルを発射する」という内容の映画が封切られる。韓国・映画振興公社選定の「良い映画」にも選ばれた「ムクゲの花が咲きました」という映画だ。韓国の人気作家・金辰明のペストセラー小説を映画化したもので、南北朝鮮が共同で核兵器を開発し、日本に向けて発射するという内容だった。
映画では韓国が日本を蹴落としてシベリアの油田開発権を得ることになる。原油の輸入が跡絶えて経済に打撃を受けることを恐れた日本が竹島の領有権を口実に韓国侵略を開始する……というストーリーなのであるが、相当無理がある。おそらく湾岸戦争などを参考にして作られた設定なのであろうが、原油の輸入が跡絶えたというだけで他国を侵略するというのはかなり時代錯誤な発想である。
映画では自衛隊の護衛艦が韓国海軍の艦船を次々に沈め、日本の爆撃機が韓国南東部にある浦項製鉄所を爆撃する。韓国の大統領は北朝鮮の金日成と手を結び、核ミザイルを日本に発射することを決定する。韓国の大続領は官邸で金日成と日本の大使を前に核ミサイル発射を宣言する。
我が民族は壬辰倭乱と日帝三十六年の苦痛を経ながらも日本を許し、彼らと共存しようと努力したが、貴国の態度と根本的な精神姿勢を理解することができない:…・。今すぐ貴国の政府に伝えなさい。南北韓は既にこのような事態に備えて核兵器を開発している。東京、大阪、名古屋、神戸、京都、(都市の写真を放り投げながら)この五都市に広島級原爆の五倍の威カがある核爆弾を投下する、東京は広いからその三倍落してやる!
そしてついに核ミサイルが発射されるわけだが、カトウ首相をはじめとする日本政府の閣僚たちが驚き慌てていると、韓国の大統領官邸で土下座している日本大使が電話をかけてくる。
ショ、総理(ショウリ)閣下、韓国側の要求するひきかえ補償金、無条件に応じてください。それじゃなければ日本の五大都市を焼きつけするというんです。今、私の前に原子爆弾の写真がならべられています。はい、総理(ショウリ)閣下、韓国(カンゴク)大統領の前で跪いております。はい、総理(ショウリ)閣下:…(原文ママ)
日本に向けて発射された核ミサイルは冨士山の前を通過し、東京の沖合百キロにある無人島に命中する。つまりわざと的をはずすという恩を日本に着せたわけである。日本の首相はあわてふためいて直ちに侵略を中止し、韓国に賠償金を払う用意があることを告げる。
さて、事情を知らない日本人にしてみれぱ、なぜ韓国が核ミサイルを日本に発射する必要があるのか、いまいち理解できないだろう。これを理解するためには当時の朝鮮半島をめぐる国際情勢を知る必要がある。
この当時も北朝鮮の核開発と核拡散防止条約(NPT)脱退が大きな問題となっていた。韓国にしてみれば北朝鮮の核開発は大きな脅威となるわけだが、韓国の一部には「それでも北朝鮮はアメリカを相手に健闘している」という見方があるのも事実なのである。
もし北朝鮮と韓国が手を結ぶことができるなら、北朝鮮の開発した核兵器も脅威とはならず、反対に周辺の強大国に対する牽制手段になる。映画でも、主人公が大統領を説得するために同様の論理を持ち出している。
:…韓半鳥非核化宣言はまちがったものだと思います。いま中国と日本は恐ろしい速度で軍事力を増強しています。日本は数百個の核兵器を製造することのできるプルトニウムを搬入しているという実情です。日本の核兵器製造技術は既に一九六八年に完成したといいます。……
強い者は核を持つことができ、弱いものは核を持つことができないというのは何という矛盾でしょうか。我々はいつまで彼らに依存し弱小国の苦しみを嘗めなければならないのでしょうか:・…。
南北朝鮮が一致団結してアメリカや日本などを見返したい、日本を屈服してみたいという民族主義が核開発・ミサイル発射という設定の背景にあるのは確かだろう。ちなみにこの映画は第六回春史映画芸術賞の男子優秀演技賞と審査委員特別賞を受賞している。(中略)
◆再ぴ、核ミサイルで怨念晴らす
さて、ここまで述べたドラマや映画はすべて九〇年代中盤までに制作されたものである。その後のW杯の日韓共同開催や韓国における日本文化開放の影響で最近では韓国人の対日感情も改善され、こうした映画やドラマは制作されていない……と言いたいところであるが、実は今も大人気なのである。
九九年には再び「日本にミサイルを発射する」という映画が封切られる。「幽霊(ユリョン)」というこの映画は潜水艦から日本に核ミサイルを撃ち込もうとする内容だった。「幽霊」とは韓国海軍が保有する原子力潜水艦。「幽霊」は極秘の任務を帯びて韓国を出発する。その任務とはマラッカ海峡を通過した後、自爆することであった。
韓国軍の首脳部は原子力潜水艦を破棄するにあたって周辺国を牽制するためにわざわざインド洋での自爆という手段をとったのである。乗組員全員はいずれ「幽霊」と共に自爆する運命だった。このことに気づいた副艦長は叛乱を起し艦内を掌握する。そして日本の潜水艦を魚雷で撃沈し、.日本全土に核ミサイルを発射しようとする。結局、ミサイル発射の直前に副艦長は潜水艦内部の内輸もめで死に、「幽霊」は自爆してしまう。
この映画は99年度映画興行順位の八位.にランキングされた。韓国のアカデミー賞に当たる大鐘賞では男優主演賞・新人監督賞・照明賞・編集賞・音響技術賞・映像技術賞を受賞。九九年の青竜賞技術賞、二〇〇〇年映画評論家協会賞技術賞に輝いている。〇一年三月には日本でも公開された。
副艦長は「核は国家に完全な主権を与える」と主張するのだが、これは「ムクゲの花が咲きました」の主人公の主張とまったく同じだろう。「幽霊」が沈んでいくラストシーンでは副艦長は「幽霊が沈没するのはあの(日本の)魚雷で沈んだのではない…:自ら強くなることを怖がる自分自身のためだ」「強くなければ踏み付けられて生きるしかない」「いつまで屈辱の中で生きるのか。あの高慢なコジェンイやチョッパリどもに五千年の(韓国の)歴史を奪われるわけにはいかない」などと主張する。
つまり副艦長は周辺国から受けた侵略の怨念を核ミサイルで晴らそうとしていたのである。ちなみに「コジェンイ」とは「鼻の高い奴」程度の意味で欧米人に対する蔑称。「チョツパリ」とは下駄や足袋を履く日本人を蹄の割れた獣類に見立てた蔑称である(中略)
◆「冬ソナ=友好」は独りよがり
ここで注目しなけれぱならないのはぺ・ヨンジュンが小泉首相の竹島(独島)関連発言を「妄言」と規定しているという点である。つまりぺ・ヨンジュンも韓国の一般的な愛国者であり、「独島は韓国の領土」「小泉首相の発言は妄言である」と見なし.ているのである。もっともこれは韓国人、とりわけ韓国で活躍する芸能人としては至極当然の反応であると言える。
万が一にも小泉首相の発言に理解を示そうものなら韓国国内で「売国奴」「親日派(本来は目本の植民地支配に協力した朝鮮人を指す言葉で売国奴と同義)」という批判や罵倒が浴びせかけられ、芸能活動中断にまで追い込まれていたであろう。
前述したように、小泉首相はぺ・ヨンジュンを「調和と共感を基礎にしたコミュニティーの形成」に寄与すると見なしていると発言した。しかし、小泉首相に限って言えば、そんな甘ったるい想念は早く捨てたほうがいい。小泉首相がぺ・ヨンジュンとお近づきになりたいのなら、まず「竹島(独島)は韓国の領土である」と認めなければならないのである。
もっともぺ・ヨンジュンの立場も苦しい。もし韓国人視聴者の感情に配慮するあまり「小泉首相の発言は誤った歴史認識に基づく妄言です」などと「本音」を公言したら、今度は日本国内で反発を招くからである。結局それは日本での芸能活動にプラスとはならないだろう。つまるところぺ・ヨンジュンは自分の「本音」を公にはできないのである。こうした立場にいる芸能人に「調和と共感を基礎にしたコミュニティーの形成」を望むのは少々期待過剰の感がある。
日韓両国の文化交流という視点から見た時、韓国の映画・ドラマが日本で人気を得るというのは決して悪い現象ではない。日本の中年女性がぺ・ヨンジュンや「冬のソナタ」に見果てぬ夢を託すのも自由である。
しかしそうした現象を拡大解釈して「日韓友好」や、「国際コミュニティーの形成」まで託してしまうというのは日本人の独りよがりである。なぜなら韓国には到底日本では放映できないドラマや映画が存在し、韓国人がそれに喝釆を送っているというのが現実だからである。
ぺ・ヨンジュンの「本音」がそうであるように、韓国人にとっては日本の植民地支配や領土問題は憎悪と怨念、反感の対象であり、日本と妥協する余地などないのである。そうした現実からひたすら目をそらしたまま、日本人の嗜好に合ったドラマに陶酔して「日韓友好」を語るというのは、自.已満足以外の何ものでもない。
「韓国映画・ドラマ、大好き」というレペルの問題ならそれでもかまわないだろう。しかし日本人の見たいようなものだけが韓国映画やドラマのすべてではない。日本で公開できない、そして日本人が見たくないような映画・ドラマにこそ日本に対する韓国人の本音がよく現れている。ぺ・ヨンジュンの、否、韓国人の本音を知りたいならば、こうした映画・ドラマは必ず見ておくべきなのである。
「諸君」八月号 えっ「ヨン様」までが反日? 野平俊水
http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/
(わたしのコメント)
最近の日本のテレビ放送業界は「冬ソナ」や「ヨン様」など韓国ドラマの盛り上げに一生懸命だ。安く買い付けた韓国ドラマが何度も再放送されて深夜にもかかわらず二桁の視聴率を稼いでいる。私自身は「冬ソナ」はまだ見ていない。韓国映画はDVDで二三見たけれど特に印象はない。
むしろ2ちゃんねるあたりでは日韓国交30周年を控えた、電通が仕掛けた「やらせ」だという噂がある。テレビドラマでも「冬ソナ」以外は特に話題になっているテレビドラマもなく、韓国映画も最近相次いで日本で公開されていますが、いまいちの興行成績のようだ。もっぱらプロモーションでやってきた韓国俳優の来日のニュースが大きく扱われているだけに意外だ。
NHKでは「冬ソナ」の大ヒットにあやかって、韓国語の講座が教育テレビで受講者が増えたとか話題になっている。本屋でも「冬ソナ」の本が山積みだ。しかしテレビで公開される作品自体が恋愛ものに限られているのはなぜなのだろう。
雑誌の「諸君」の8月号に韓国のテレビ映画ドラマ事情を扱った記事がありましたので、抜粋を紹介しましたが、韓国では大評判になった「憤怒の王国」や「黎明の瞳」や「ムクゲの花が咲きました」などの映画やドラマは日本で公開しても当たらないばかりでなく日韓親善のムードをぶち壊しにするだろう。
ネットなどでは見られるかもしれないが、韓国の若者がどのようなテレビドラマや映画を見ているか、意識を探る上では参考になるものだ。必ずしも学校の歴史教科書のみならず、韓国で公開されているテレビドラマや映画が反日的な意識を高揚させていることがわかる。
しかし日本のテレビ局は「冬ソナ」やヨン様ばかり人気を煽り立てているが、本当に韓国ドラマブームならば、映画などのヒット作品があまりなく、海外の映画祭で受賞したという話もあまりない。むしろ香港映画のほうが世界的なヒット作があり影響も大きかったのですが、それに比べると韓国映画はいまひとつという感じだ。
韓国ドラマについては04年の4月21日の株式日記でも書いたのですが、
http://www.asyura2.com/0401/idletalk8/msg/882.html
韓国の複雑な国民感情が反映されて日韓親善の壁になっている。「冬ソナ」がその壁の突破口になればいいのですが、ヨン様にしても政治的な発言を見ると摩擦の元がたくさんありそうだ。「竹島」の領土問題も「ムクゲの花が咲きました」と言うドラマでは、日本が韓国に対する戦争の口実ということになっている。
韓国民の北朝鮮の核に対する意識も、このドラマでは日韓が戦争になり北朝鮮の核ミサイルが日本を攻撃して救うという内容だから、日本人が聞いたら腰を抜かしてしまう。韓国のテレビ業界へも北朝鮮の工作員が入り込んでの世論操作だろう。しかしこのような実態は日本のマスコミは見て見ぬ振りをして、もっぱら「冬ソナ」ばかり人気を煽っている。