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http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050502ddm001100029000c.html
椎間板ヘルニア:
治療薬の開発に光−−世界初
◇軟骨の成長を抑制
国内に100万人以上の患者がいるとされる椎間板(ついかんばん)ヘルニアの原因遺伝子を、理化学研究所の研究チームが世界で初めて発見した。この遺伝子の一部が違うことでできるたんぱく質が、軟骨の成長を強力に抑制するという。2日付の米科学誌「ネイチャー・ジェネティックス」(電子版)に掲載される。
椎間板ヘルニアは背骨の骨と骨の間にある軟骨が変形、神経を圧迫し腰痛などを引き起こす。遺伝的要因が強い。
同研究所遺伝子多型研究センターの池川志郎チームリーダーらは、重症患者ほど「CILP」というたんぱく質が軟骨の変形部分に集まっている点に着目。患者467人と一般人654人の遺伝子を同意を得て調べた。その結果、遺伝子の並び方が一部違っている患者が多く、CILPを構成するアミノ酸1個が別のアミノ酸に置き換わっていることが分かった。
CILPは軟骨の成長を妨げる働きを持つ。変異したCILPは、強力に軟骨の成長を抑制し、発症危険性を1・6倍に高めることも分かった。池川さんは「CILPの働きを弱めることで、予防や治療薬の開発につながるのではないか」と話している。【西川拓】
毎日新聞 2005年5月2日 東京朝刊