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うつ病を患う京都の女性が闘病経験を盛り込んだ小説「赤い糸」を出版した。晴れのデビュー作で、恋愛小説に仕立てた。今後、精神病治療の現状をつづる小説も書く予定で「精神障害者への偏見を取り除いていきたい」と意気込んでいる。
京都市下京区の森川直美さん(49)。1997年からうつの症状が出始め、愛知県の病院などで入退院を繰り返した。症状に悩まされつつも、現在は治療で回復した。
「精神障害者への見方を変えたい」と昨年9月から自宅で小説を書き始めた。普通の暮らしをおくる仲間や本人の体験を基にまとめ、出版社のコンクールに投稿。一作が東京の出版社の目にとまり、共同出版を持ちかけられた。今年3月、ペンネーム「継待(つぎまち)ゆきの」で第一作を出版した。
作品は京都と神戸を舞台に、30代の男性と女性が紆余曲折を経て、15年後に結ばれる恋愛小説。途中、女性が精神病を患い、苦悩するシーンも盛り込んでいる。
創作意欲はおう盛で、年内にも精神病棟をテーマとした二作目を出版する予定だ。入退院の経験を基に、患者の回復プロセスを描くという。また精神障害者のいる家族の葛藤、地域や国の支援のあり方なども題材にして書いていきたい、と夢を膨らませる。
森川さんは「病気で抜け殻のようになっていたが、文章を書くことが明日につながる架け橋になった。だれもが心の病を患う時代にも思えるし、当事者だからこそ、のメッセージを発していきたい」と話している。
本は840円。問い合わせは新風舎Tel:03(3746)4648。
(京都新聞) - 4月5日15時10分更新
うつ病と闘いながら、本を出版した森川さん。精神障害者への偏見を取り除こうと、執筆を続ける(京都市南区・ふれあいサロンみなみ)
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