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新型インフルエンザ予防ワクチン開発
感染研、動物実験で強い効果
国立感染症研究所のグループが、発生が懸念される新型インフルエンザ対策として、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)から新しい予防ワクチンを開発し、感染防御効果を動物で確認した。インフルエンザワクチンでは初めて免疫増強剤を加えたのが特徴。人での感染防御が海外のワクチンに比べ高いと期待される上、現在の日本のワクチン製造能力で数億人分の供給が可能になる。
新型インフルエンザウイルスは鳥のウイルスが変異して人から人へと感染する能力を獲得すると出現すると考えられている。ひとたび発生すると人には免疫がないため世界的大流行が心配されている。ワクチン製造にはアジアの家禽(かきん)で大流行しているH5N1型を使うのが理想とされているが、同型ウイルスは毒性が強すぎ、培養に使う鶏の卵が死んでしまうことが壁になっていた。
同研究所は国内メーカーと協力、来年中の新薬承認を目指して近く動物を使った前臨床試験を始め、その後本格的な臨床試験に入る方針。厚生労働省も審査を迅速に進め、危機管理態勢を整えたいとしている。
同研究所ウイルス第3部の田代真人部長らは、2003年に香港で感染した患者から取り出したH5N1型ウイルスを、遺伝子組み換え技術を用いて弱毒化。免疫増強剤としてリン酸アルミニウムを加えた。マウスの実験では、増強剤を加えたワクチンは、加えない場合の10分の1の量で抗体価の上昇やウイルス増殖の抑制など、強い感染防御効果が確認できた。この効果を生かして大量生産すれば、緊急時に海外の流行国を支援することも可能という。
試験では04年にベトナムの患者から採取した、新しい流行株のウイルスから作った試験用ワクチンを使う予定。今年に入って流行しているウイルスにも有効という。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050313/mng_____sya_____000.shtml