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【サンフランシスコ=三井誠】
アメリカの西海岸で、どこから流出したのかも分からない謎の油による海鳥被害が相次いでいる。
油まみれの海鳥は今年1月下旬から断続的に見つかっており、数千羽の海鳥が被害にあったとみられている。
生態系に深刻な影響を与える恐れがあるとして、カリフォルニア州政府は、流出源の特定と海鳥の救出に全力を挙げている。
油にまみれた海鳥が相次いで見つかっているのは、ロサンゼルスの北の海岸で、範囲は約200キロ・メートルに及ぶ。
カリフォルニア大デイビス校や自然保護団体が、これまでにカイツブリなど約1200羽の海鳥を保護し、油の洗浄などを続けているが、死んで浜辺に打ち上げられた鳥も約300羽に及んでいる。
周辺では、タンカー事故などもないうえ、油の塊なども海上や浜辺では見つかっていない。このため、海鳥は、かなり沖合で被害にあった可能性が高い。
原因の究明に乗り出した同州の油流出対策局では、「過去に使われていた油田から、原油が流れ出した可能性が高い」としているものの、流出源の特定には至っていない。カリフォルニア大デイビス校のマイケル・ジッカーディ助教授は「原因を特定し対策を取らないと、今後も被害が続く恐れがある」と話している。
(2005/3/5/22:26 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050305it13.htm