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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050207it04.htm
食用キノコ「スギヒラタケ」のエキスをマウスに注射すると、強い毒性で腎臓に障害が出ることが、金沢大大学院の太田富久教授(天然物化学)の研究で明らかになった。
昨年秋、東北・北陸地方で、腎障害を持つ人がスギヒラタケを食べて脳症を起こす例が多発したが、この原因解明の手がかりになると期待される。
太田教授らは、昨年秋に東北・北陸地方で採れたスギヒラタケを90度で約30分加熱し、エキスを抽出。これをマウスのおなかに体重1グラムあたり1ミリ・グラムを注射したところ、10匹中7匹が1日以内に死んだ。死んだマウスは、赤血球が壊れてショックを起こした状態で、腎臓障害が起きているとみられた。100度で加熱して抽出したエキスは、毒性がなかった。
みそ汁を作る程度の加熱では壊れない、毒性のある糖たんぱくなどの物質が、スギヒラタケか、その表面に付着した細菌に含まれていたと見られ、これが血液中に入って赤血球を壊し、毒性を発揮した可能性があるという。
(2005/2/7/14:31 読売新聞 無断転載禁止)