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食用キノコのスギヒラタケを食べた腎障害の患者らが急性脳症を発症した問題で、キノコの毒性には地域差があり、日本海側産の方が強いと見られることが高崎健康福祉大の江口文陽教授(栄養学)の動物実験で分かった。理由は分かっていないが、日本海側に発症例が集中した状況と一致する。日本海側産から抽出した成分の経口投与で腎不全ラットが死ぬことも初めて確認した。
江口教授は今年10〜11月、日本海側の山形、新潟、京都と、日本海に面していない長野、群馬、三重の各府県でスギヒラタケを採取した。煮沸して成分を抽出し、それぞれ5匹ずつ、マウスの腹部に注射した。
日本海側産の成分を投与したマウスはまぶたの震えなどを起こし、14時間後にはすべて死んだ。何らかの成分が中枢神経に作用したとみられる。一方、日本海側産以外の成分を投与したマウスは一匹も死ななかった。
人工的に腎不全にしたラットに京都産の成分を経口投与する実験では5匹すべてが死んだが、群馬産では死ななかった。投与量は人間が一度に食べる平均量の約6倍に相当する量だった。
日本海側のスギヒラタケは水分含有量が95〜96%あったが、他地域産は92%で平年並みだった。
江口教授は「キノコは水分含有量の違いで成分が変化することがある。日本海側は今年、雨が多く、毒性を持つ変異が起きた可能性もある」と話している。【江口一】
毎日新聞 2004年12月14日 23時09分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041215k0000m040121000c.html