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(回答先: オランダでの乳幼児安楽死の議論(BBC)【成人の安楽死についての議論も再燃】 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 12 月 14 日 20:53:45)
no brainとあるので「無脳症」と訳しましたがこれは完全に誤訳でした。「無脳症 anencephaly」とは「頭蓋の先天的欠如症で、大脳の両半球が全くないか、または小塊に縮小し、頭蓋底に付着している」異常を指すそうです(無頭蓋症 むとうがいしょう とも言う)。異常頭蓋が形成されているが、内部に脳脊髄液が過剰に貯留し脳が低形成の先天奇形、「水頭無脳症 hydranencephalic」、前脳と顔面正中部の発育が障害された「全前脳胞症 holoprosencephaly」なども記事では含めてno brainとしているようにも思われます。無脳児と言えば無頭蓋症の子を指します。脳が無い=死、と素人(投稿者を含む)は思いがちですが、言葉が誇張気味で脳が全く無いことを指しているわけではなく、異常の度合いによって生存能力がまちまちで、最近では治療が施されれば生きられるようになっており、大脳の発育が悪くても意識のある事例もあるようです。
74%、72%は国民ではなくて小児科医かもしれませんが、素人じゃなく医者でこれだとするとますます恐ろしい。
以下は脳死臓器移植の問題を議論しているサイトで、無脳児が臓器移植のドナーとして恣意的に扱われていると言う話です。上の説明もここからとりました。
http://www6.plala.or.jp/brainx/anencephaly.htm
言葉を借りて要約すれば、
無頭蓋症(むとうがいしょう)は、「染色体異常、先天奇形が他の臓器にも多いこと」「出生直後では臓器の発達が遅れていること」など医学的理由からも、ドナー候補者とは考慮しない移植医も増えてきたと見込まれるが、欧米では無脳児からの臓器摘出を推進している団体もある。この場合、ドナーにされやすいのは、「他の臓器に奇形が無く、出生後も臓器の発達を促しやすく生存能力の高い、より『正常な』無脳児」になる。必然的に脳の欠損が少ない患児が潜在的臓器提供候補者(ポテンシャルドナー)とされ、脳活動が活発な患児が高率に含まれると推定される。さらに、臓器ドナー対象者の拡大を念頭に、無頭蓋症(むとうがいしょう)児とはまったく別の先天異常(「全前脳胞症」など)であり、脳がより形成されている小児も「無脳児」として臓器が摘出された事例まである。移植後の成績を考えるならば、最初から無頭蓋症(むとうがいしょう)をドナーとせずに、無脳児や無脳症の用語を乱用して「異常」を持って生まれてきた小児や重度心身「障害」者をドナーとする方向に進むことになる。
と言うことになります。移植問題、脳の先天異常を負いながら生活している様子など詳しいことはリンク先を読まれることをお薦めします。