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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20041204it02.htm
歯の治療の際に歯と下顎(かがく)を撮影するパノラマX線写真を使えば、骨がスカスカになり骨折しやすくなる骨粗鬆(こつそしょう)症を9割近い確率で早期発見できることを、広島大学病院歯科放射線科の田口明講師らが突き止めた。
骨粗鬆症の早期発見が可能となり、寝たきりにつながる骨折の予防にもつながると期待される。成果は、米レントゲン学会誌最新号に掲載された。
腰つい、大たい骨などの骨密度を測定するのが通常の骨粗鬆症の確定診断の手順。ただ、自覚症状がないのに診断を受けることは少ないという。
田口講師らは、歯科治療の際に歯とともに顎(あご)骨全体を撮影するパノラマX線写真に着目。閉経後の女性159人を対象に調べたところ、腰ついの検査で骨粗鬆症と診断された患者38人のうち33人(87%)で、歯槽骨の基底にある下顎皮質骨がスカスカになったり、断裂したりする形態変化が見られた。
骨粗鬆症の早期発見には、骨密度測定のほかに、体重の変化などから骨粗鬆症の可能性を割り出す予備検査があるが、それを上回る発見の精度だった。
X線写真を使えば、歯科医が歯の治療の際に画像を見て、客観的に骨粗鬆症の可能性を患者に伝え、専門医での受診をアドバイスできるメリットがある。
田口講師は「歯科医が骨粗鬆症の可能性を指摘することに議論があるかも知れないが、患者予備軍が早期に生活習慣を見直す契機になる。愛知や広島の歯科医師会ではこうした試みが始まっている」と話している。
(2004/12/4/11:44 読売新聞 無断転載禁止)