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http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20041128/20041128ic01-yol.html
北海道北見市の焼き肉店で発覚したE型肝炎の集団感染は、豚の内臓という一般に流通する食品が感染源と強く疑われ、そこから輸血感染へと広がった初のケースとなった。
人と動物に共通するこの感染症は、これまで野生動物の肉を生で食べた後の感染報告例はあったが、具体的な感染源はほとんど特定できていなかった。集団感染の判明を機に、ナゾだったE型肝炎の感染ルートが解き明かされそうだ。
「父も劇症肝炎で亡くなりました」――E型肝炎の集団感染から輸血感染へと広がった事実を、日本赤十字社がつかんだのは、輸血感染を引き起こした血液を、善意で提供してくれた献血者一家への調査で聞いたこの言葉だった。
日赤担当者は9月末に献血者の父親が死亡したのを聞き、感染者がほかにもいる可能性を厚生労働省に報告。厚労省のその後の調査で、北見市の焼き肉店が感染源と疑われるE型肝炎集団感染が発覚、献血者は感染した1人だったと判明した。
初の輸血感染が昨年わかったのを受け、日赤は全国の献血者の保存血液のうち、肝機能障害を示すALTという酵素の値が高い血液を検索。さらに、高精度検査でE型肝炎ウイルスを検出した血液について、輸血されたか調査している。
その過程で、今年度集めた血液のうちALT値が高く、ウイルスも検出された3本の血液が見つかった。うち1本の献血者は、ALT値が正常だった9月6日にも献血歴があり、その血液が9月9日に、リンパ腫(しゅ)の60代患者に輸血されていることがわかった。
日赤は急きょ、患者の血液を10月1日、4日の2回にわたって調べ、いずれも保存献血と同じ遺伝子のウイルスが見つかった。患者は輸血前にはウイルスは見つからず、輸血での感染と確定。患者は肝炎を発症したが、早期発見と治療が奏功し、現在は安定している。
輸血を受けた患者は先月末の厚労省の審議会で、国内2例目のE型肝炎輸血感染例として日本赤十字社から報告されていた。ただ、この時点で厚労省は感染源には言及しなかった。
一方、日赤は今月から、E型肝炎感染者の多い北海道で、感染が疑われる献血をすべて検査するなど、安全対策を強化している。