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厚生労働省の「予防接種に関する検討会」(座長、加藤達夫・聖マリアンナ医大教授)は24日、はしか(麻疹(ましん))や風疹の予防接種を現在の1回から2回に増やす方針で合意した。大人になってからも免疫を維持し、国内から病原体を排除して散発的な流行を防ぐには、生後90カ月以内に2度の接種が必要と判断した。早ければ06年度から実施する。
はしかや風疹は予防接種法に基づく省令で、子どもの間に1回の定期接種が推奨されており、はしかの場合、現在は1歳児に接種するケースが多いという。
以前は1回接種すれば、感染しても症状の出ない不顕性感染を繰り返して体内の抗体が増え、大人になっても免疫が維持されると考えられてきた。しかし現在は、予防接種が普及し患者数が減少したため不顕性感染の機会が減り、徐々に体内の免疫がなくなっているとみられている。このため、散発的な流行を抑制できないでいることが、専門家の間で問題視されていた。
検討会では、2回接種に変更することで、大人になっても発症を防ぐのに十分な免疫を維持することが、散発的な流行を抑えるには不可欠との認識で合意。生後90カ月以内に2回接種することを基本に、具体的な接種年齢は今後、検討していく。また承認申請中のはしか・風疹混合ワクチン(MRワクチン)が認可された場合、接種が効率的にできるとして導入を検討することとした。【江口一】
毎日新聞 2004年11月24日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041124dde001040043000c.html