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シリーズ・現代の優生思想との対決(9)進化学と人文系諸学問
http://www.asyura2.com/0406/health9/msg/367.html
投稿者 手ポリオ 日時 2004 年 11 月 24 日 21:08:45:HcDLIonJaW4jM
 

本『変異するダーウィニズム:進化論と社会』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876986215/qid%3D1101289338/249-7647952-3686754
   【編著】阪上孝
   【刊行】2003年11月1日
   【出版】京都大学学術出版会
   【定価】5200円(本体価格)
   【備考】京都大学人文科学研究所研究報告
   【目次】――詳細な目次は下のほうへ
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執筆者:
阪上孝(さかがみ たかし)   中部大学中部高等学術研究所 /社会思想史
北垣透(きたがき とおる)   西南学院大学文学部     /知識社会学・社会思想史
小林博行(こばやし ひろゆき) 京都大学人文科学研究所   /科学史
大東祥孝(おおひがし よしたか)京都大学留学生センター   /精神医学
田中雅一(たなか まさかず)  京都大学人文科学研究所   /文化人類学
小山哲(こやま さとし)    京都大学大学院文学研究科  /西洋史
白鳥義彦(しらとり よしひこ) 神戸大学文学部       /社会学
武田時昌(たけだ ときまさ)  京都大学人文科学研究所   /中国科学思想史
上野成利(うえの なりとし)  神戸大学国際文化学部    /政治・社会思想史
斎藤光(さいとう ひかる)   京都精華大学人文学部    /科学史
宇城輝人(うしろ てるひと)  福井県立大学学術教養センター/社会学・社会思想史
竹沢泰子(たけざわ やすこ)  京都大学人文科学研究所   /人権・エスニシティ論
小林清一(こばやし きよかず) 滋賀県立大学人間文化学部  /社会政策・社会思想史
横山輝雄(よこやま てるお)  南山大学人文学部      /科学哲学・科学技術論
加藤和人(かとう かずと)   京都大学人文科学研究所   /現代生命科学論
八木紀一郎(やぎ きいちろう) 京都大学大学院経済学研究科 /経済学・経済学史
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【書評】三中信宏(11/November/2003)(要約・・・手ポリオ近藤)  
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient-menuext&ie=UTF-8&q=cache:http%3A%2F%2Fcse%2Eniaes%2Eaffrc%2Ego%2Ejp%2Fminaka%2Ffiles%2FDarwinEffects%2Ehtml

進化学が人文科学・社会科学に対してどのような影響を及ぼしてきたのか――進化学と人文系諸学問との関係

●第I部「概念と論争」――ダーウィニズムの伝播の過程で生じた科学史的エピソード
・ダーウィンを消した女クレマンス・ロワイエ…フェミニズムとレイシズムのあいだ…一元論的唯物論
 ――ある科学理論が受容される際の社会的・文化的「基質」について  
・ハーバート・スペンサーとアウグスト・ヴァイスマンとで闘わされた自然淘汰と獲得形質遺伝をめぐる論争
 ――科学者と一般社会との対話のあり方
・精神医学や文化人類学における進化学の刻印づけ
 ――一見,影響がなかったようにみえても,進化学は個別の周辺諸科学に対してさまざまな深さと変容と影響を及ぼしてきた

●第II部「進化論から見た社会」――世界的に拡散したダーウィニズムがそれぞれの国にどのような変容と受容を遂げたか
・ファシズムへの予備工作
・ポーランドのグンプロヴィッチが提唱した社会進化論
・エスピナスの人間社会論――『動物社会』と進化論
・天賦人権論を捨て弱肉強食を唱えた加藤弘之の進化論的的転向と国家主義的旋回
・明治時代以降の日本における進化思想の普及に努めた丘浅次郎と石川千代松

●第III部「人種と優生学」――優生学と優生運動を思想的に支えたバックボーン
・優生学の祖であるフランシス・ゴルトンの生物統計学の理論を再検討
 ――優生学の理論的ベースとなった統計学の思想的背景
・アメリカという国に固有の事情
 ――アメリカ人類学派の活動
 ――ダーウィン進化論に対する二律背反的な独特の受容のあり方
 ――人種概念が重視されたことが後年のフランツ・ボアズに帰せられる文化相対主義の基盤をつくった
・アメリカにおける人種概念の社会的影響――移民政策

●第IV部「ダーウィニズムの現在」
・コペルニクス革命とダーウィン革命
・現在進行形としてのダーウィン革命のあり方を世界観・歴史性・目的論などいくつかの視点から鳥瞰
・「進化の操作」の技術をすでに手にしている,その延長線上に「文化としての自然」という考えを提示
 ――自然という文化をどのようにコントロールするのかが現代の人間社会に科せられた課題
・人間の経済活動を進化学の観点からどのように説明するのかについて

※現代にまで続くダーウィニズムの世界的伝播のプロセスへの関連づけが欠如している。
※総論が欠けている――個別的な研究を大局に結びつけようとする姿勢のなさ。
※「章」としての、日本における優生学・優生運動を科学史的に分析・概観する章が、ない。
※編者は「ダーウィニズムと社会という問題はけっして過ぎ去った歴史ではなく,現代の問題なのである」(p.iv)という。にもかかわらず,本書全体を通読したとき,ダーウィニズムの現代的問題への接続を意識させるものがあまりにも希薄であることに驚かされる。それぞれの章で語られるエピソードなり事件なりはいずれも現代進化学の研究課題や問題状況と何らかのつながりがつけられるだろう。
※2009年がダーウィン生誕200年(チャールズ・ロバート・ダーウィン 1809〜1882)
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【目次】
はしがき i

ダーウィニズムと人文・社会科学(阪上孝)3
 一 ダーウィニズムと人文・社会科学 ――その二つの局面 3
 二 第一局面におけるダーウィニズム 10
 三 累積的変化の理論 ――ソースティン・ヴェブレン 17
 四 「文化進化論」 27

I 概念と論争

ダーウィンを消した女 ――クレマンス・ロワイエと仏訳『種の起源』(北垣透) 46
 一 知の広がりの諸様態 46
 二 『種の起源』の進化と変異 50
 三 翻訳のダイナミズムとポリティクス 55
 四 フェミニズムとレイシズムのあいだ 62
 五 一元論的唯物論 74
 六 ダーウィンの威光 81

カプセルのなかの科学 ――スペンサー=ヴァイスマン論争(小林博行) 89
 一 舞台と発端 92
 二 争点――三つのレベル 99
 三 基本的対立 114
 四 余波と副産物 116

「変質」と「解体」 ――精神医学と進化論(大東祥孝) 127
 一 変質論と進化論 129
 二 「解体」学説と進化論 137
 三 「変質」と「解体」の精神医学における進化論的意義 148
 四 ダーウィニズムと精神医学 151

親族研究に置ける進化概念の受容 ――進化から変容へ(田中雅一) 159
 一 進化から歴史へ 160
 二 類別的名称とは? ――ドラヴィダ型親族名称体系 165
 三 『人類の血族と婚姻の諸体系』の初稿 170
 四 進化主義の導入 173
 五 『古代社会』における家族と親族 176
 六 モーガン以後の親族研究 ――レヴィ=ストロースとニーダム 179
 七 進化を決定する要因 ――スリランカの漁村から 183

II 進化論から見た社会

闘争する社会 ――ルドヴィク・ダンプロヴィチの社会学大系(小山哲) 192
 一 「ファシズムへの予備工作」? 192
 二 ポーランド・ポジティヴィズムと進化論の受容 194
 三 グンプロヴィチのプロフィール 203
 四 グンプロヴィチの社会学大系 ――進化論との関連を中心に 208
 五 「ポーランドの土壌」から生まれたもの 224

『動物社会』と進化論 ――アルフレッド・エスピナスをめぐって(白鳥義彦) 237
 一 エスピナスの位置づけ 237
 二 エスピナスの経歴 241
 三 『動物社会』について 244
 四 社会学への道 247
 五 動物社会への視点 258

加藤弘之の進化学事始(武田時昌) 265
 一 近代日本に置ける進化論の啓蒙活動 265
 二 バックル文明史観からダーウィン進化論へ 270
 三 人口論とダーウィン説 279
 四 人種論における進化説 285
 五 ドイツ進化主義者の影響 290
 六 加藤弘之の進化論理解 295
 七 『日本之開化』の進化学 302
 八 社会ダーウィニズムへの傾斜 305
 九 科学知識としての進化論 311

群体としての社会 ――丘浅次郎における「社会」の発見をめぐって(上野成利) 318
 一 丘浅次郎と「社会」の発見 318
 二 生存競争と適者生存 ――生物の進化 325
 三 団体生活と服従西神 ――人類の滅亡 331
 四 自然淘汰と人類改良 ――社会の進化 337
 五 生存競争と相互扶助 ――生物の階級 343
 六 有機体国家から群体社会へ 349

個体としての生物、個体としての社会――石川千代松における進化と人間社会(斎藤光)360
 一 石川千代松の位置 363
 二 石川の進化思想を測る二つの水準点 369
 三 『進化新論』におけるダーウィン的構図と個体論的構成 380
 四 進化と社会 395

III 人種と優生学

人口とその徴候 ――優生学批判のために(宇城輝人)410
 一 統計 413
 二 写真 426
 三 優生学の視点 441

アメリカ人類学に見る進化論と人種(竹沢泰子) 452
 一 『種の起源』以前のアメリカ人類学 ――モートンとアメリカ人類学派 454
 二 ダーウィンと人類学 459
 三 進化論とアメリカ人類学者 ――ブリントン、パウエル、クロッソン 464
 四 シカゴ世界大博覧会と人種の展示 ――パットナム 471
 五 人類学にとっての進化論 481

人種主義と優生学 ――進化の科学と人間の「改造」(アメリカの場合)(小林清一) 490
 一 心理学の展開と遺伝の科学 492
 二 移民問題と人種主義 498
 三 遺伝の科学と優生学 504
 四 優生運動 ――断種と移民制限 513
 五 優生運動の転換と遺伝の科学 520

IV ダーウィニズムの現在

「ダーウィン革命」とは何であったか(横山輝雄) 534
 一 コペルニクス革命とダーウィン革命 535
 二 ダーウィン革命についての二つの解釈 539
 三 ダーウィン革命と世界観の問題 544
 四 ダーウィン革命と歴史性の問題 549
 五 ダーウィン革命と目的論の問題 551

必然としての「進化の操作」――現代社会における人と自然の行方を考える (加藤和人)559
 一 現代における進化の科学と思想 560
 二 実験生物学と「進化の操作」の可能性 566
 三 生態系の変化 ――すでに操作されている自然 579
 四 人と自然の見方について ――「文化としての自然」を考える 581

進化経済学の現在(八木紀一郎) 588
 一 進化的な科学革命の構造 588
 二 再生した進化経済学 ――諸潮流 592
 三 出現しつつあるコア構造 600
 四 岐路か統合か ――進化経済学の現在の課題 610

ダーウィニズムの展開 関連年表 631
人名索引 [650-640]
執筆者一覧 652

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【※手ポリオ・追記】 〜学者の態度・姿勢〜
学者・専門家・研究者などの傍観者的態度!いつも、どこでも、そうだ。高見の安全圏に身を置いて、他人ごととして眺め、そして我々を常に研究対象・モルモットとしてなかめ、決して自分自身こそがその研究対象に含まれ、作用していることを実感しない。ただの分析・現状解説・絵解きで終わって、現実の、生きた人間のナマの、日々の生活レベルでの問題として結び付けようとしない。かかわりあおうとしない。入り込もうとしない。権威主義、象牙の塔、お高く留まって地位や名誉を自己保身をして、組織の体制維持の力関係のワク内に縛られて、現状の権力に屈従することで、安住する。そのあり方こそが、まさに「自分の内なる優生思想・社会ダーウィニズム」の姿・構造そのものではないか!
学者は、こういう問題でこそ、社会運動にしていく先頭になり、政治問題化にして、外に出て、広く一般大衆に平易に、誤解されないように真剣に語りかけ、デモやストやピケやゲバルトなどにも参加し、壇上での講演でまつりあげられるゲスト・スピーチではなく、同じ地平で、名も無き、力も知識もカネも無き民と、しゃべり合う一人の人間として、集会などにも参加し、自分の立場と生活をさらけ出し、ということをするべきなのだヨナ。お偉い大センセイ様は、デモなどには出ないかい?あんたがたこそ、アカデミズムという世界に閉じこもる「ひきこもり」だっ!大体、こむずかしい話や本を出したりするなら、それをドシロウトにもよくわかるように、そういうところに、へりくだって降りて来て、ちゃんと対等な人間同士として説明できるようでなければ、おまえらの知識・教養など支配と服従の道具としての権威主義・優生思想の何者でもない。
それなのに、精神的去勢をして社会に適応する従順な人間にして、冷静にとか、客観的にとかと、偉そうに言うのはなんだ?こちとら障害者は、自分の命・存在自体がかかっているんだよ。「冷静」という言葉は「冷血・冷淡・血の通わない・冷たい人間」ということだ。「ゾンビ」・・・。「熱く・怒りをもって・血の通った」学問にして、社会運動にしていかなければならない!さあ、学者先生サマがたよ、今から街に出て、デモやストに熱く参加しよう!そこで血の通ったアジ演説でもやってくれい!それが、優生思想の問題点を克服していくことになるのだ。それとも、学者は、たとえ人類が絶滅しようが、超・高度管理社会の監視支配の全体主義になったとしても、そういうことを分析・研究して眺めていく仕事だから、何にも介入したり、かかわったりしないって言うのか?それでも人間か?現在を生きている一人のナマの人間か!?私がたとえどんなに未熟なドシロウとであろうとも、人間として、あんたがたと対等な一人の人間なのだから、言わせてもらう。それとも、劣性人種は黙っていろと言うのかな?私のような者にもにわかるように説明できなければ、その学問はなんの価値もないどころか、きわめて権力・体制側・強者・優性とされている者に有利になり、そのことで、超管理社会の全体主義になって行くことに、すでに加担しているのだ!はたして、そんな人たちに優生思想・社会ダーウィニズムを研究し、学問し、語る資格があるのだろうか?しかも、現在、すでに事態は猶予のならない状況に追い込まれているのだ!自衛隊は海外派兵され、有事法は成立し、憲法改悪・教育基本法改悪が目の前に迫り、日の丸・君が代の押し付けにより、大量処分の被害者は続出し血を吐いて入院した教師もいるし、戦争賛美の教科書が障害児・病弱児に優先的に押し付けられ、福祉は切り捨てられ銃後の戦時下の福祉・勝ち抜く福祉・おカネで買う福祉・強い者と服従する者だけへの福祉に変えられつつあり、その他、いたるところで、優生思想・社会ダーウィニズムに基づく政策や法律や世間の空気が蔓延してきているのにだ!にもかかわらず、依然として、蚊帳の外でお高く止まったお偉いさんの態度でいいと思ってるんかい?本当に、それでも人間ですか?胸に手を当てて、その賢い頭・高い知能指数で、よ〜く考えよう〜、運動が大事だよ〜。
さあ、今から、京都大学などの各大学や各団体などの反戦デモに参加しよう、ネ。優性DNAのおぼっちゃま・おじょうちゃまがた。
それにしても、学者だけではなく、一般の者にも、そういうタイプが多いのは困ったもんだ。さらに、本来先頭になるべきために作られているはずの運動体の組織の、役員クラスの者にそういうタイプが多いとは、まったくもって、由々しき問題であります。この3年間だけですが、私自身がそういう運動の中に飛び込んで、そのひどさが、つくずくわかったのです。しかも、私はただのドシロウトで、そのうえ、たった一人だけで、とっても太刀打ちできるわけがない。それでもその間、悪戦苦闘して、いろいろやったり、言ったりしてみたけれど、結局は、バカにされ、おとしめられ、相手にされず、そのくせ、都合のいいところだけは黙って勝手に取り入れられ、挙句の果ては、掲示板を閉鎖され、メーリングリストからの締め出し…こういうことを書き込むから困るのでしょうが、今、こういうことを言わずしてそのままでいいと思っているほうがおかしいぞ。結局、具体的に除名や追放にはされないものの、実質的には何も言えない・出来ない状況にされてしまいました。そりゃあ、いわゆる向こうのワクの中での提案や発言の内容だけをしていれば、いくらでも参加はさせてくれるでしょう。しかし、そのこと自体を変えなくちゃと言いたいのに、それはタブーとされたなら、もうなんにもできるわけがない。人間の自我を崩壊させ、本音・本心を言わせず、消去し、書き換え、従順に服従を自ずからする人間に作り変えようとする恐るべきその精神体質を持つ組織構造!優生思想・社会ダーィニズム。しかも、それがまるで良いことのごとく、おだやかなおとなしい善人の善行として「精神的な去勢」が、手術や遺伝子操作などの医療や薬事行為ではなく、思想改造・転向・踏み絵・洗脳工作として、世間の空気をうしろだてとして進められる。恐ろしい善魔。こういうことが社会ダーウィニズム・内なる優生思想なのであります。だから、今は、ここでこれを書くことぐらいしか出来ることは、あまりございませんが、これからいろんなやり方を考えてゆきたいと思います。今は二ヵ月のひきこもりになってしまいました。[※私は貝になりたいと今の反戦運動とひきこもりと怒りをうたえ http://www.asyura2.com/0406/health9/msg/154.html ]と[「青い芝の会」1970年代・障害者解放運動のビデオと、反戦運動と、「ゆきゆきて、神軍」
http://www.asyura2.com/0406/bd37/msg/501.html ]の“まえがき”の部分などを参照。しかし、「青い芝の会」もマハラバ村に5年間ぐらいも、ひきこもってその精神的支柱をこさえたのだから、私もしばらく当分は、これもいたしかたないのです。いま出て行っても相手にされず無言の圧力で撥ね返されるか、おとなしく何にもしないタイプに精神改造を仕掛けられるかということになるのは、目に見えている。この大事な時期になんてこった!あぁ・・・丸山真男の言う、「無責任の体系」の悲喜劇なのか?
私はこれからもひきつづき、そういう「社会ダーウィニズム」「内なる優生思想」との対決をして行こうと思います。つづく。(近藤和也)
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【次回予告】シリーズ・現代の優生思想との対決(10)精神的去勢とは?
・・・癩予防法はなくなり、優生保護法は母体保護法にかわっても、いっこうになくならない差別・偏見・迫害・見殺し…。一見、世の中はよくなっているように見える部分も、実はさらに陰湿に、危険に、残酷に、なっていっている。むしろ、一見、よくなったように見えるから、よけいにタチが悪い。そして医療や生物学ではなく社会的・政治的に悪用されていく優生思想・社会ダーウィニズム…。
一方、今の日本の反戦運動をはじめとするさまざまな運動は、怒りや、反骨・抵抗・あらがうということを否定し、従順な、おとなしい、言うことをよく聞く人間を、ラブ&ピースの名のもとに、どんどん作り出している。腑抜け・腰抜けで運動になっていない、のみならず、やればやるほど、それ自体が戦争構造の手伝いになってしまっている。その根底には無意識下の社会的な優生思想がある。精神的去勢。三浦朱門が喜んでいる。「非才、無才にはただ実直な精神だけを養ってもらえばいいんだ」(フフフフ・・・)。そして、右も左も東も西も世界中、皆同じ・・・(つづく)

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