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http://www.asahi.com/science/update/1120/003.html
長めの休暇を取ると唾液(だえき)に含まれるヘルペスウイルスが減ることを、東京慈恵会医科大の近藤一博教授(微生物学)らが確認した。仕事による疲労がウイルス量に反映している可能性があるといい、見えない疲労度を評価する目安に応用できそうだ。横浜市で21日から始まる日本ウイルス学会で発表する。
着目したのは、1歳までにすべての人に感染し、体内にいる「ヒトヘルペスウイルス6」。幼児期には熱性けいれんを起こすことがあるが、大人は病気にならない。
20〜40代の男女の研究者や会社員計20人に、今年の黄金週間に1週間の休暇をとってもらい、仕事や旅行を控え、なるべく室内で静養してもらった。連休の前後に2回ずつ唾液を採取。同じ日に全員を検査できた3回分を比較すると、休暇前には18人と17人からウイルスが検出されたのに、休暇直後では4人しか検出されなかった。
近藤教授は「休養を取ることで、仕事の疲れで増えていたウイルスが減ったようだ」とみる。 (11/20 18:25)