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http://www.asahi.com/science/update/0928/001.html
アルツハイマー病の原因とされる脳にたまったたんぱく質をDNAワクチンによって減らす新しい治療法が開発された。東京都神経科学総合研究所の松本陽部門長と大倉良夫研究員が、29日から始まる日本痴呆(ちほう)学会で発表する。マウスの実験段階だが、アルツハイマー病のワクチン療法で問題となる、免疫反応による副作用が少ない手法として期待されている。
アルツハイマー病は脳にベータアミロイドというたんぱく質が蓄積する。新しい治療法は、このベータアミロイドをつくるDNAを筋肉に注射。筋肉細胞でベータアミロイドがつくられ、体の免疫反応によって、その抗体ができる。抗体が脳内でベータアミロイドを攻撃し、減らす、というしくみだ。ベータアミロイドを直接注射する従来のワクチン療法に比べ、抗体ができるのが長期間、ゆるやかに続くという。
実験では、発病させたマウスにこの治療を3〜8カ月続け、脳のベータアミロイドの量を測った。すると、治療しないマウスに比べて10〜50%減少していた。50%減少したマウスでは、行動の異常も回復したという。副作用のもとになる血中のリンパ球の活性も抑えられていた。
〈国立長寿医療センター研究所の田平武所長の話〉 アルツハイマーのワクチン療法の開発には様々な手法があり、今回のはその一つとして有望だ。ただ、ある種のマウスはもともと、副作用につながるような免疫反応を示さないという報告もある。今後は、様々な動物で実験を進めることが課題だろう。 (09/28 11:55)