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「乱交(フリー・セックス)」について
http://www.asyura2.com/0406/health9/msg/105.html
投稿者 西園寺鉄司 日時 2004 年 9 月 21 日 14:58:15:DoOVFKSjNNoIg
 

1.はじめに

 今回は、乱交の問題について書きます。乱交については、既に以前触れさせていた
だきましたが、少々読みづらく書いてしまったのではないかと感じています。それ
で、今回は出来るだけ分かり易く、その現状と原因を整理し、対策についても書いて
いきたいと思います。


2.現状

 乱交という問題について。1970年代頃までは、同性愛者が乱交愛好者を兼ねている
ケースが主でした。しかし、現在は同性愛者であるかどうかに関わらず、乱交愛好者
の数はとても増えていると予想されます。時代とともに人々の性行為に対する考え方
には変化が生まれ(注1)、特に、若年層に違和感なく乱交を受け入れているケースが
増加しているからです。その理由として、乱交が一種の流行であり、新しくカッコイ
イ、合理的で賢い、という誤った認識が若年層に生じていること、過激な性教育の影
響を受けていること、が考えられます。しかし、それだけではありません。乱交を行
う現代人が増加していることに対して、もっと根っこの部分で原因があることがわ
かっており、その原因について後述します。

 ところで、エイズとドラッグの拡散は深刻な問題(注2,3)ですが、性行為として乱
交が広まることで、エイズと薬物の拡散に重要な影響を与えています(注4,5)。逆
に、現在までエイズの拡散を防止するための対策として、同性愛、乱交、薬物といっ
た道徳逸脱行為を抑制するという方法が取られてきました(注6)。日本ではコンドー
ムを付けないでセックスをする若年層の数が非常に増えていますが(注7)、コンドー
ムを付けないで乱交をして、仮にHIV(エイズ)の感染者が一人でも混じっていた場
合、ねずみ算式にエイズが広まる危険性があります。

 しかし、このように危険をはらんだ行為であるにもかかわらず、現状として、学校
にも社会にも、乱交について議論することはタブーだという空気が張りめぐらされて
います。その理由として、乱交愛好者は同性愛者と同じように保護されるべき、社会
的にマイノリティーな存在だという考え方があることが一つ。そしてもう一つ、乱交
愛好者達の間に「誰にも迷惑をかけていないのに、なんで咎められなくてはいけない
のだ。」という主張があり、乱交に対して疑問を呈したり反対する者に対して、非常
に攻撃的であることが挙げられます。

 彼(彼女)らは議論の対象とされることさえも嫌いますが、私は、HIVを媒介する媒
体の役割を果たしているという事実一つを取っても弊害が発生しており、その主張は
間違っていると考えます。無知なことは危険を招き入れ、議論をしないことは弊害を
もたらしはしないでしょうか。もしもあなたが、情報を遮断され言論の自由がない北
朝鮮の国民が幸せな生活を送っていると考えるなら、話は別ですが。


3.原因

 根本的な原因は何でしょう。イギリスのカルフーン博士の、ネズミを使った実験に
ついてご存じでしょうか(注8)。新薬や新しい医療技術を開発する際には、最初にマ
ウスを実験台します。マウスは人間と同じほ乳類であり、マウスにある身体機能は人
間にもあるからです。つまり、マウスはいわば人間のミニチュア版であり、マウスを
使って実験をすれば人間を被験者にした場合と非常に近い実験結果が得られるので
す。

 カルフーン博士が行ったのは、マウスを狭い場所にたくさん飼うという実験でし
た。つまり、マウスを過密状態にして影響を調べる実験だったのですが、三代にわ
たって観察したところ、目に見えてマウスに異常が現れたのです。性的異常として同
性愛やロリコン・変態が発生し、母性愛の欠如した母親、共食いをするマウスなどが
現れました。

 しかし、実はこれらの異常は、人間の世界でも現代に近づくにつれて加速度的に増
加し続けているのです。しかも、マウスに対して人間の方は、実験でも何でもない自
然な状態の中でこれらの異常行動が増加しており、その点は、見逃してはいけないと
ころです。

 人間の世界では、文明が発達し人口が爆発的に増加(注9)しました。その結果、過
密状態になっています。また、人間が受け取る情報量も爆発的に増加していることが
わかっています。それらの要因から、ストレスも過剰になっています。現代人は異常
に負担の多い環境で生活しており、既に許容量を超えていると考えられるのです。そ
して、その影響を受けて乱交の問題が発生しているのではないでしょうか。


4.対策

 乱交愛好者は同性愛者と同様に社会的なマイノリティーなのだから、広い心で許容
しようという考え方は正しいでしょうか。同様に異常な性的行為である同性愛者と乱
交愛好者の間の差異として、その拡散性と攻撃性の違いがあります。純粋な同性愛に
おいては、同じ趣味を持った同性が性的対象となるので、異性愛者は対象外となりま
す。そうすると、異性愛者が同性愛者に迷惑を受けることも基本的に少ないと考える
ことができます。

 一方、同性愛者達と異なり、乱交愛好者達は非常に攻撃的な面があると私は感じて
います。彼らは、自分たちの乱交集団の力で批判の声をかき消し、批判者に攻撃を加
え、議論をすることを許さない状況を作り出す性質があると感じるからです。そし
て、タチの悪い集団は、誰彼構わず強引に乱交に誘っているという点も見逃せないと
ころです。そこには、自分たちは他人に迷惑をかけずに乱交を愛好するから社会的に
認めてほしいという謙虚な姿勢はなく、乱交の共同体が構成されているがゆえの奢り
があると考えることができます。乱交者達の共同体が、まるで一つの意志を持った大
巨人であるかのように横暴に振る舞っていいものでしょうか。そのような面もストレ
ス過剰の影響を受けた結果だと考えることができるし、また、そのような集団が今後
益々増え続けると予想されることに対して、教育や法律の面から、何らかのアプロー
チが必要になってくるかもしれません。

 しかし、根本的な原因は、現代人が過剰なストレスに苛まれて続けていることにあり
ます。私を含めた現代を生き続ける人々は、異常な環境の中で生活をせざるを得ない
し、そのために乱交愛好者も増加しているのです。このストレス過剰と、それを原因
とする異常は、全ての現代人が真正面から向き合っていかなくてはいけない問題なの
ではないでしょうか。

 例えば、好きなこと(趣味、スポーツなど)をしてストレスを発散させることも一つ
の解決策です。そして、精神面を鍛えるために武道をたしなんだり、心を鍛えるため
に本をたくさん読んだりすることも、心身共に健康的であること関して非常に効果的
であると考えることができます。また、今後、生物学・医学的な新しい発見があり、
このストレス過剰の問題を解決するような特効薬ができればと願ってもいます。

 ところで、私はこのような重大な問題は、公の場で多くの人間に徹底的に議論され
て当たり前だと考えています。それが問題の解決に結びつくと考えるからです。もし
も、国民に何も知らされず、国民不在のところで政府が何かしているとしたら、それ
は民主的な状態であるとは言えないと思うのです。


[注釈]

(注1) 財団法人日本性教育協会が1999年に行った「青少年の性行動全国調査」によ
りますと、1974年は大学生女子のマスターベーション経験率は28.6%、キスが38.9、
性交が11.0%であったのが、1999年にはマスターベーションの経験率が40.1%、キス
が63.2%、性交が50.5パーセントに変化したのだそうです。それぞれの性的行為の経
験率が大幅に上昇しており、過激な性教育の影響が明確にあらわれていることがわか
ります。また、AERA編集部が2001年11月に行ったアンケートでは、複数のセックス
パートナーを持つことについて、「良いと思う」と答えた人が38パーセントに上りま
した。

(注2) 国連エイズ計画(UNAIDZ)と世界保健機構(WHO)とは2003年度の報告書に
おいて、世界で今年新たにHIVに感染した患者は約500万人おり、エイズによる死者は
約300万人と推計され、過去最悪を更新したことを明らかにしており、報告書は各国
に早急な行動を呼びかけています。報告書は2003年末時点でのHIV感染者、エイズ患
者の数を約4000万人と推計。このうち、15歳未満の小児も250万人に上るとみていま
す。

(注3) 警察庁がまとめた「平成15年中における薬物情勢について」によると、大麻
の検挙者数と大麻樹脂の押収量、合成麻薬「MDMA」の押収量がいずれも過去最高を記
録したとのことです。大麻の検挙者数は前年比284人(16%)増の2032人、大麻樹脂
の押収量は前年比23キロ(約9%)増の267キロであり、検挙者の年齢別では20歳代が
全体の約6割を占めています。また、MDMAの押収量については、平成11年に17500錠
だったのが数年で急増し、平成14年には174246錠に、そして平成15年においては39万
3062錠と前年より倍増しています。

(注4) 「台北市警中山分局は2004年1月17日、同市農安街のマンションで行われた
ゲイのホームパーティーを摘発、主催者及び客の計93人を逮捕した。参加者はみな、
下着一枚のみを着用。マンション内に設けられたセックスルームでは乱交が行われて
いたという。当局が踏み込んだ際、薄暗い室内では大音量で音楽がかけられており、
照明をつけると中では下着一枚もしくは全裸姿の男らがドラッグを服用していた。客
の中には、そのまま薬物を服用して頭を振りつづける者、泣き出す者、床に横たわっ
て意識が飛んでしまっている者などがおり、奥に設けられたセックスルームで7,8人
が乱交を行っていたという。」(バディジェーピィ・ホームページ内記事より転
載。)

(注5) 「中国衛生部によれば、現在中国のエイズウイルス感染者数は84万人で、そ
のうち発病者は8万人に上る。感染者が人口に占める割合は0.06%から0.07%で、感
染者数はアジアで2番目に多い。また2003年の1月から9月にかけて、北京市では229名
のエイズ感染者が新たに見つかっており、地方出身者や麻薬中毒者、乱交者の中で感
染が急速に広まっている。」(バディジェーピィ・ホームページ内記事より転載。)

(注6) HIV患者の増加への対策。京大ユニセフクラブ機関誌ユニトピア内の論文
「ミニ学習会『エイズを巡る世界の状況』報告 1999年3月号」によると、HIV患者の
増加への主な対策として、@生物医学的には、母子感染防止、エイズ対抗薬やそれぞ
れの症状に対応する治療薬による延命、医療者と患者の良好な関係の促進、等が行わ
れており、 A行動学的には、HIVの感染リスク行動、つまり注射針の共有、性交渉、
輸血 注射の回し打ちをやめる、コンドーム性交、輸血用血液の検査、科学的知識の
向上と、こうした行動に結びつく教育・カウンセリングの推進、B道徳論として、同
性愛、麻薬、乱交などの道徳逸脱行為、性倒錯を避け、純愛・貞操といった道徳を守
る、ことが推進されてきました。エイズ患者が増加し始めた初期の頃は、Bの道徳論
的立場から対策を施す傾向が強かったのが、最近は@の生物医学的及びAの行動的立
場、から対策を施す傾向が強くなってきているとのことです。

(注7) 内閣府大臣官房政府広報室が公表した「エイズに関する世論調査(平成12年
12月)により、エイズ問題に未成年者は半数近くが関心を持っておらず、感染症予防
のためコンドームを使っているのは7人に1人だけという実態が明らかになっていま
す。エイズ問題に「関心がない」「あまりない」と答えたのは成人もあわせた回答者全
体では約38%ですが、15−19歳の未成年層では約46%に上昇しています。

(注8) 「イギリスのカルフーンという学者が、ネズミをギリギリのストレスとなる
過密状態に保ったまま、三代にわたって飼育をしてみた。すると、まず性行動に異常
が現われた。メス、オスの区別ができない同性愛が出た。未成熟のメスを犯したがる
者も出てきた。インポになったのもいる。変態も現われた。つまり、“生殖につなが
らないセックス”が増えたわけだ。次にメスたちの行動が異常になった。特に母親ネ
ズミの行動が狂ってきた。自分の子供を保育することも、保護することもできないメ
スが増えたのである。そのため、忘れ去られた子ネズミは、他のネズミに踏み殺され
たり、食われたりしてしまった。妊娠する割合いが減り、流産率が高くなった。生ま
れてくるネズミは発育不良、先天性異常が多くなった。そして、ネズミ同士の闘争が
増え、弱いものは社会から離脱した状態になり、ネズミの社会は混乱状態になったの
である。だが、異常を起こすのは弱いものが中心で、強者は相対的に正常を保つこと
ができた。弱い者というのは、若いオス、特に子供たちである。(立花隆『文明の逆
説』講談社、1984年。35頁より引用。)」

(注9) 1800年頃に9億人だった世界人口は1960年頃には30億人になり、それが、現
在(2004年)は64億人にまで増加しています。また、2050年には90億人弱にまで達し
てピークを迎えると予測されています。


[西園寺鉄司・過去の論文集]

「ロボットカーレースと無人戦闘部隊」について
http://www.asyura2.com/0406/war58/msg/490.html

「創価学会、カルトの証明」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1211.html

「乱交の氾濫および過激な性教育の弊害」について
http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/1040.html

「ストレス過剰の影響を受け続ける現代人の現状と将来性」について
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/343.html

「現状として表面化しない催眠術の悪用行為」について
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1146.html

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