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東京都品川区臨海部の大規模団地に近い廃棄物処理施設で、高濃度のダイオキシン汚染物計370トンを大阪府内から運んで無害化する計画が持ち上がっている。大阪府側で汚染物処理をめぐる混乱が数年にわたり続いた結果、排出責任のある事業者と地権者らの間で、22日に品川への移送を前提とした和解が大阪地裁で成立する見通しだ。「なぜ400キロも離れた東京へ持ってくるのか」。団地住民からは不安と反対の声が強まっている。
移送が計画されているのは、国内最悪のダイオキシン汚染を起こした大阪府能勢町のごみ焼却施設「豊能郡美化センター」(廃炉)を00年に解体して出た汚染物。様々な汚染物の入るドラム缶1600本(約230トン)と汚泥約140トンで、1グラム当たり1億2000ピコグラム(ピコは1兆分の1)のダイオキシンが検出された煙突底部の灰など、超高濃度のものが含まれる。品川の処理施設で焼却・溶融する計画だ。
同センターの地権者60人は、豊能、能勢両町とセンターの運営主体、豊能郡環境施設組合(管理者・日下纓子(えいこ)豊能町長)を相手取り、汚染物撤去を求めて03年1月に大阪地裁に提訴。8月末に移送処理を前提とした和解案が示されていた。
汚染物処理を組合から委託契約したプラント大手のクボタ(本社・大阪)によると、品川では地元で処理できない灰や防護服などを扱う計画。「国内トップ級の技術を持ち信頼できる施設。外部にダイオキシンが漏れることはない」と説明している。
法律的には、こうした廃棄物の持ち込みの一方的な拒否はできないという。だが、施設に近い品川・八潮団地の住民の反発は強い。
団地住民でつくる八潮自治会連合会は6月、組合に対し「危険度が非常に高い高濃度汚染物の地元処理は、住民感情からも容認できない」との書面を送付。高橋久二・品川区長も昨年11月と今年8月、「区内での処理をやめてほしい」との要請文を送った。
朝日新聞の取材に対し、処理業者は「クボタから正式な依頼がないので、受け入れるかどうか回答する立場にない」、クボタは「処理業者との事前協議では受け入れてもらえる感触があった。近く業者と正式に協議したい」としている。
(09/17 08:50)
http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY200409160372.html