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●将来のNTTドコモの姿が・・・
ボーダフォン(ベライゾンに出資)やブリティシュ・テレコムはIP通信の普及に力を注いでいるから、ベライゾンは良いにしても、SBCやベルサウスなどは、大手IP通信を手広く行うコムキャストの足音が背中に近づいているのを感じているのにちがいない。
http://finance.yahoo.com/q/bc?t=3m&s=CMCSA&l=on&z=m&q=l&c=vz+sbc
WSJ-米地域通信大手3社、S&Pが近く格下げか
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)それほど遠くない昔、電話会社は公益企業と見なされ、電話会社が発行する社債を保有するリスクは、通帳式貯蓄勘定よりもやや大きい程度とされていた。しかし今日、電話会社の提供する商品は、付加価値がほとんどない”コモディティー”のようなものにみられ、社債に対する評価も低下している。
格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は向こう1週間のうちに、べライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)、SBCコミュニケーションズ(NYSE:SBC)、ベルサウス(NYSE:BLS)の地域通信大手3社の信用格付けを、中核の電話事業の悪化を理由に引き下げるもようだ。S&Pがこれら3社の格付けを同時に引き下げるのは初めてとなる。
債券市場関係者によると、市場はすでに1段階の格下げを織り込んでいる。しかし、格下げが1段階よりも大きかった場合、あるいはS&Pが見通しについて引き続き厳しい見方を示した場合、3社の社債は売られる可能性がある。高配当を維持できる可能性を投資家が疑問視するようになった場合は、株式も下げるとみられる。
地域通信大手はかつて、それぞれの地域でサービスをほぼ独占していた。しかし、携帯電話、ケーブルテレビ(CATV)会社や新興通信会社が提供するインターネット電話サービスに顧客を奪われ、ここ数年間で苦戦している。
5年前、S&Pによるベルサウスの格付けは最も高いトリプルAだった。ベライゾンもここ4年以上、格付けを引き下げられていない。3社とも現在の格付けはAプラス。
S&Pは今年に入ってから、ベライゾン、SBC、ベルサウスが「より厳しい環境に直面している」とし、3社の格付け見通しを「ネガティブ」としてクレジットウォッチに掲載した。
S&Pで通信・CATV会社を担当するマネジングディレクター、リチャード・サイダーマン氏は、「われわれは、通信業界がよりリスクの高い業界へ移行したとみている」と述べた。
またS&Pは、米携帯電話大手シンギュラー・ワイヤレスが同業AT&Tワイヤレス・サービシズ(NYSE:AWE)を買収することに伴うリスクを理由に、SBCとベルサウスの格付けも引き下げる可能性があるとしている。シンギュラーは、SBCとベルサウスの合弁会社。
サイダーマン氏によると、考えられるひとつのシナリオは、地域通信大手3社の格付けを1段階引き下げ、ベルサウスとSBCについては、AT&Tワイヤレス買収が完了するまで「ネガティブ」のクレジットウォッチに据え置く。その後、買収に伴う2社の債務負担が大きすぎると判断された場合、S&Pは格付けをさらに1段階引き下げる。AT&Tワイヤレス買収は来月完了する見込み。
地域通信3社は、事業およびバランスシートがこのところ改善していることを指摘し、S&Pによる格下げは根拠がない、と主張している。
しかし3社の言い分には、債券市場は納得していないようだ。債券データ会社のマーケットアクセスによると、表面利率6.06%、2031年10月満期のベルサウス債は先週後半、存続期間が同じの米国債との利回り格差が1.24ポイントと、年初時点の0.9-1.0ポイントと比べ、広がっている。表面利率6.15%、2030年12月満期のベライゾン債の場合、米国債との利回り格差は先週1.34ポイントとなり、4月時点の1.18ポイントから広がった。
これに対し、リーマン・ブラザーズのクレジット・インデックスによると、ベライゾン、SBC、ベルサウスと同等の格付けの他企業の社債は先週、米国債との利回り格差が1.09ポイント程度だった。
格下げは資金調達コストの増加につながるため、通信業界の再編に向けた動きが鈍化するといった結果を招く可能性もある。
「問題は、地域通信会社の高収益事業が縮小しているということだ」とニューヨーク在住のヘッジファンドのマネジャー、ジェフリー・グウィン氏は指摘する。同氏はベルサウス債の価格がさらに下がるとみて、ショートポジションをとっている。
(9月27日付のHeard on the Streetより)
- 9月27日15時0分更新