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カシミヤ 品ぞろえ充実 値段も手ごろに
子供服やペット用…百貨店ではオーダーも
残暑で秋物衣料が出遅れるなか、軽くて肌触りの良いカシミヤが伸びている。カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが昨年、低価格品をヒットさせたのに対抗、今シーズンは百貨店が、価格を抑えたり、オーダーを受け付けたりするなど品ぞろえを拡充している。大手スーパーでは子供服にカシミヤ製品が加わるなど、高級で価格も高いというイメージが強かったカシミヤが、グンと身近なものになりつつある。(粂博之)
伊勢丹は、今年の秋冬物からカシミヤ製品を20%程度値下げした。「これまでは高級なイメージで百貨店の独壇場だったが、低価格品の登場で優位性が揺らいできた」(伊勢丹)からだ。
値下げできたのは大量仕入れで価格交渉力をつけたためだ。系列グループの日本デパートメントストアーズ開発機構(ADO)メンバーのうち十一社と共同でモンゴルから原料を調達。伊勢丹だけで前年の一・五倍のカシミヤを仕入れた。
素材は上級のものしか使わず、スポーツ感覚を取り入れるなどして「百貨店ならではの質とデザインにこだわった」(伊勢丹)。今は薄手のものを中心に、売れ行きが伸びているという。
受注方式で“違い”を出すのは三越。セーターやカーディガン、ベストなど紳士九種類、婦人五種類のデザインから色とサイズを組み合わせて選ぶ「パターンオーダー」は、メーカーと直接取引することで価格を一万円台後半から三万円弱と、既製品と同程度に抑えた。
昨年、紳士もので始めたところ、Sサイズで注文する女性が多かったことから、今年は婦人ものを加えた。すでに最初の二週間で昨年同期のほぼ倍、約五百六十枚を受注した。今年はさらにペット用までそろえ、十月三十日までの受注で、全体で前年比二割増の売り上げを見込むという。
新商品を九月下旬から順次投入するイトーヨーカ堂は今年、子供向けを品ぞろえに加えた。「カジュアルになって子供服でも抵抗感がなくなった」ためだ。
先行した通信販売では婦人もの並みに売り上げを伸ばしているという。同社では「冷暖房が行き届き、季節を問わなくなっている。需要はさらに伸びる」とみており、前年の二・五倍の売り上げを見込む。
昨年、低価格のセーター、カーディガンなど約百万枚を売り上げたファーストリテイリングでは、バリエーション拡充など販促を強化することで百貨店やスーパーの攻勢に対抗する考えだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26kei003.htm