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コスタリカODA、日本企業が使途不明20万ドル (読売新聞)
中米コスタリカへの政府開発援助(ODA)事業で、同国政府機関への下請け委託料として日本の大手コンサルタント会社に支払われた23万ドル(約2500万円)のうち、20万ドル前後が政府機関の口座に入金されないまま使途不明になっていることが24日、国際協力機構(JICA)の調べで明らかになった。
JICAは今月15日、政府機関への委託料の支払い経緯に問題があったとして、同社を2か月間の指名停止処分とした。コスタリカの司法当局も、同社からの資金の流れについて、捜査に乗り出した模様だ。
このコンサルタント会社は、海外コンサルタント業務では国内最大手の「パシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)」(東京都多摩市)。
問題のODA事業は、コスタリカ北西部の農業開発計画を作成するもので、PCIが2000年10月、別の1社と共同企業体を組み、競争入札で受注。事業費4億2300万円は全額、日本のODAで賄われた。
JICAによると、PCIは同事業のうち、測量や地形図の作成などの業務をコスタリカの政府機関である「国土地理院」に下請け発注した。JICAに提出された契約書では、委託料は「23万ドル」とされていたが、昨年春、国土地理院の上部機関にあたる「公共事業運輸省」が監査したところ、国土地理院の口座には、数万ドルしか入っていないことが判明した。
同年五月、コスタリカ政府の指摘を受けてJICAが行った調査に対し、PCIは、「すべて現金や小切手などで、国土地理院の担当者に直接支払った」などと説明したが、それを裏付ける会計資料については、「廃棄してしまった」として、提出要請に応じなかったという。一方、JICAの調べでは、PCIと国土地理院は当初、委託料を「約15万ドル」とする合意書を作っていたことも判明。PCIが8万ドル分を水増し発注していた疑いもある。
ODAに詳しいコンサルタント会社幹部は「ODAで、相手国の担当者に現金を渡すことは考えられない」と指摘。JICAも「公的資金を扱っているのだから、口座振り込みが常識」としている。
JICAは、「粗雑業務」を理由にPCIを指名停止にしたが、コスタリカ政府からは「(日本の司法当局に当たる)公共事業省検察局が調べている」と知らされており、その結果次第で、追加処分も検討している。
読売新聞社の取材に対し、PCIの渡辺行雄総務部長は、「処分は真摯(しんし)に受け止めているが、詳細は答えられない」と話している。
[ 2004年9月25日3時2分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/top/story.html?q=20040925it01_yomiuri