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千葉邦雄のニュースの落とし穴
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/
■みんなで渡れば怖くない「皆失業化社会」の到来
バブル崩壊直後の1990年、東証平均株価が大暴落したお正月に、私たちの社会の失業者はまだ134万人に過ぎなかった。それから御用学者やお抱え言論人たちは「 IT 革命」が新たな雇用を産みだすやら、「介護保険制度」が失業を失くすやらが高々と唱えられたが、何の効果もないばかりか、逆に失業者がどんどん増えていったのだ。にもかかわらず竹中平蔵経済担当大臣は、何のためらいも後ろめたさも見せることなく「ニュービジネス分野で500万人雇用創出」すると、ヌケヌケとホラを吹き続けている。
竹中平蔵氏の500万人雇用創出のなかには、たぶん、会社をリストラされて仕方なく自分の家庭の家事手伝いをしているのを、ハウスメードの「家事サービス業」に従事したことにしてカウントしているのではないか、としか思えないような、あまりにも根拠のないインチキ発表なのである。今起きている失業は景気循環による失業ではなくて、社会構造の変質による「ジョブレス」時代の到来なのである。企業がイノベーションを加速し、マネー資本主義が加速してドル帝国主義が日本を占領すればするほど、失業者が爆発的に膨張する。
景気がどんなに回復しても、社会の安定化に最も大切な雇用が限りなく失われ、流動化していく流れになる。今後私たち人間は、地域や社会から確実に排除され、切り捨てられていくのである。すべての企業は利益の計上できるあいだにリストラを過激におこない、すべてのサラリーマンが日常的に「リストラ予備軍」として扱われてしまう。いまやトヨタのカンバン方式が、人間在庫に対しておこなわれているのである。
http://www.chibalab.com/news_otoshiana/documents/20040924.htm