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東京三菱銀、来月からICカード 手のひら静脈ATMで確認
カード偽造・スキミングに打つ手あり
東京三菱銀行は二十二日、現金自動預払機(ATM)を利用する際に、手のひらの静脈で本人かどうか確認する多機能ICカードを来月十二日から発行すると発表した。盗まれたり、偽造されたキャッシュカードなどを使って預金が引き出される被害が出ているため、セキュリティー機能を強化。万一、盗難や偽造の被害にあった場合は、最大で一億円まで補償する。こうした生体認証(バイオメトリクス)による本人確認機能を採用するのは大手行で初めてで、今後、他行にも広がりそうだ。(小雲規生)
このカードは偽造が困難とされるICチップに、手のひらの静脈パターンなどの情報を記録。カードで現金を引き出す場合、ATMの読み取り装置に手のひらをかざして本人であることを証明する。指紋と同じく静脈パターンは人によって異なるため、盗難・偽造されたカードで預金を引き出される心配がない。
一枚のカードにキャッシュカードとクレジットカードの機能がついており、来月十二日以降、新規の口座開設者は新カードか従来型カードを選ぶことができる。従来型カードを持っている場合、申請すれば新カードに切り替えることが可能。全国に約二百七十カ所ある東京三菱銀の有人店舗に最低一台、生体認証に対応したATMを設置することにしている。
ただ、読み取り装置のない他行のATMなどでは利用できない。
キャッシュカードやクレジットカードをめぐっては、磁気ストライプに記録された個人情報を不正に読み取り、カードを偽造する「スキミング」による被害が出ている。みずほ銀行や三井住友銀行などがカードにICチップを搭載したり、スルガ銀行が窓口での取引に生体認証を採用したりしているが、カードに生体認証を採用するのは東京三菱が初めて。
今後は、クレジットカードの利用額に応じてATM手数料などを優遇するポイント制度も導入する予定。また、電子マネー「Edy」にも対応する。当初は年会費一万五百円が必要な「ゴールドプレミアムカード」のみだが、来春以降、預金被害補償額などに差をつけたゴールドカード、一般カードも発行する。
全国銀行協会によると、偽造キャッシュカードによる被害は、明らかになっただけで平成十六年四−六月で四十七件、一億五千六百万円。十五年度は八十六件、二億六千万円にのぼる。十四年度の四件、千二百万円に比べて件数、被害額とも二十倍以上に増えた。
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生体認証(バイオメトリクス) 指紋や目の虹彩、声紋、顔の輪郭など、簡単に変更できない身体的な特徴(生体情報)を使って本人を識別する機能。指紋を利用した認証はコスト的に安いが、シリコンなどによる作り物でも認証されることが懸念されており、最近は静脈などの利用が進んでいる。クレジットカードなどの商取引だけでなく、空港のチェックインや病院の出入りなど幅広い用途がある。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/23kei001.htm