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(回答先: 米FOMC、FF金利の誘導目標を25ベーシスポイント引き上げ1.75%に [ロイター] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 22 日 04:03:03)
9月22日(ブルームバーグ):米金融当局は21日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.75%に引き上げ、コア・インフレ率を明白に上回る水準とした。金融政策の景気刺激効果を徐々に減らすプロセスの重要な一歩と言える。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後に発表された声明によると、当局は金融政策を依然として「緩和的」と認識し、「慎重なペース」で緩和解除を進める方針を示している。つまり、金利は現在の1.75%からさらに引き上げられるということだ。この点は明白なのだが、問題は引き上げのペースとその到達点だ。
米金融当局者らは景気拡大が続くことに自信を示している。一方で、一部の当局者は金融と財政を動員した景気刺激にもかかわらず、成長が勢いを欠くのはなぜだろうと首をひねっている。特に、企業の雇用意欲の弱さは問題だ。経営陣が需要の伸び悩みを予想している表れではないだろうか。
景気の見通しは明らかに、当局が利上げを開始した6月に予想したほどばら色ではない。21日のFOMC声明は、グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が言うところの「軟弱局面」は完全には解消していないことを暗黙のうちに認めた。声明の言い回しは、景気は8月のFOMC時点に比べれば改善したものの、6月時点の見通しには届かないとの認識を示している。
一方、春のインフレ加速は多くの当局者の予想通り一時的なものだったことが明らかになってきた。6月と8月の声明ではインフレを「やや加速してきた」と形容していたが、21日の声明では状況の大幅な改善を示し、「エネルギー価格上昇にもかかわらず、ここ数カ月でインフレ期待は後退した」としている。
FF金利が実質プラスに転じ、インフレが落ち着き、成長は「一部の推進力」を取り戻したにすぎない現状のなかで、追加利上げの緊急性は薄れているはずだ。米調査会社ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は、「声明は11月の金利据え置きに含みを持たせた」と受け止めている。
インフレ懸念
「慎重なペース」という表現が初めて声明に盛り込まれた6月には、懸念はインフレのリスクに集中していた。当局者は、うまくいけば「慎重なペース」で段階的に利上げを実施できると考えていたが、成長率が予想を上回り、失業率が急低下してインフレ加速につながる可能性も視野に入れていた。6月の議事録には「短期金利は最近のインフレ水準に照らして非常に低い」との一節があり、また最終的に利上げ幅が大きくなることを避けるためにより積極的な利上げが必要となる可能性も示唆されていた。
最近では、より積極的な利上げの可能性を口にする者はいないし、インフレ率に照らした短期金利が極端に低いこともなくなった。
コア・インフレ率
最近は原油価格上昇と高止まりの可能性にすべての注意が集まったため、コア・インフレ率はあまり顧みられなかった。しかし、米連邦準備制度が重視するインフレ指標である個人消費支出価格指数(PCE)のコア指数は3-7月を通じて前年同月比で約1.5%上昇にとどまっている。
過去の数字はインフレが今後加速しないことを保証するものではないが、当局が利上げを一時停止したいと望む場合には、十分にその余地がある程度に緩やかな数字であることは確かだ。
(ジョン・ベリー氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
原題:Fed Now Focuses on How Fast, How Far for Rates: John M. Berry(抜粋) {NXTW NSN I4FCWA07NBB5 更新日時 : 2004/09/22 13:39 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html