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(回答先: 『老人税』新たなる「徴税」と要旨 投稿者 鉤十字 日時 2004 年 9 月 16 日 14:05:48)
よほど無能な官僚や政治家でなければ、副島氏が危惧するような政策を採ることはない。
「金融ストック」なるものを性格を考えればわかることだが、預貯金は、払い戻し準備を除けば現金で保管されているわけではなく、国債(公債)引き受けや貸し出しに使われている。
老人の預貯金の多くは国債や地方債の原資になっているから、まじめに吸い上げようとしたら、政府部門は公債を償還して現金で払い戻しができるようしなければならない。
貸し出しも、貸し剥がししなければならない。
(公的債務は1000兆円に迫ろうとしている)
そのようなことをするのがイヤなら、預貯金を封鎖して、預貯金の吸い上げとそれに対応する額の公債の“破棄”を同時に行うしかない。
預貯金を全部吸い上げれば、確かにこれまでに積み上げてきた公的債務のある部分をチャラにすることができるが、そのような大胆な政策を行えば以降の借り入れはできなくなる。誰も預貯金をしなくなり、外国の債券や金などの換金性の高い商品に余剰のお金が向かうことになる。
(そのような政策を採れば、老人や贈与や遺産相続をあてにしている人たちだけではなく、自分の資産を大事に思う人たちの怒りを買い政権は存続できない)
政府が重税の矛先を向けるのは、日々年々のフローに対するものである。
老人の金融資産を狙うより、消費税や年金(給付と保険料)を狙う。
政治的に判断すれば、重税感や切り捨てが明確になる所得税や年金よりも、税込み表示で重税感を緩和できる消費税の増税を選択することは間違いない。
ストックを標的とした『老人税』であれ、フローを標的とした消費税であれ、それで財政危機から脱却できるわけでも経済的苦境から脱出できるわけでもない。
★ 参照投稿
『「産業資本主義」の終焉:「金融資産」という大いなる“幻想”:フロー(所得)とストック(資産)について』
( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/833.html )
『「産業資本主義」の終焉:消費税(付加価値税)は国民経済を破壊する“悪魔の税制”:消費税なら物品税の拡張適用が本道』
( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/861.html )
『「産業資本主義」の終焉:国民経済と年金問題:“高齢化社会”が問題なのではなく“供給活動投資額”が問題』
( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/866.html )
『「産業資本主義」の終焉:国家財政と国民経済:租税とは「活動成果」や「活動力」の移譲である。』
( http://www.asyura2.com/0406/dispute19/msg/104.html )
『【財政問題】責任のツケをダブルで国民に回し、自分たちだけは有能なフリができる条件をつくろうとしている政府(財務省)』
( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/792.html )
『【財政問題】所得税の“二重納付”問題:税金を所得源とする公務員が納付する税金の意味:「三位一体改革」の虚妄』
( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/796.html )
『【財政問題】消費税の“二重負担”問題:国産自動車購入で負担する消費税は国庫ではなくメーカーの懐へと消えていく!』
( http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/826.html )