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(回答先: ソニー、米映画大手MGM買収で基本合意 [読売新聞]【本業不振のなかで吉と出るかどうか...】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 14 日 12:58:55)
9月14日(ブルームバーグ):ソニーが14日、投資会社4社などのグループを主導して米映画大手メトロ・ゴールドウィン・メイヤーを買収することで基本合意したことについて、投資家やアナリストの間では、評価しづらいとの声が多い。買収総額は約5300億円になると見られる。ソニーは単独での投資額を公表していないが、金融市場では巨額の資金を、むしろ主力のエレクトロニクス事業に配分すべきではないかとの見方が強く、ソニーには説明責任があるとの指摘も出始めている。
朝日ライフアセットマネジメントの佐久間真シニアファンドマネジャーは「主力のエレクトロニクス事業の中核と位置付ける半導体分野への投資と同じか、それ以上の規模の高額な買収で、投資を回収できるのか不透明。力も投資も本業に集中した方が良いのではないか」として、MGM買収は「投資家としては積極的に評価しづらい」と語った。
アトランティス・インベストメント・リサーチ社のエドウィン・マーナー社長は「また映画産業は収益のぶれが激しく、業績予想が一段と難しくなる。ソニーは銀行や保険など様々な業種に投資しており、方向性を見失っているようだ」と述べたうえで、「長期的には、映画産業での実績の程度からして、ネガティブではないか」と厳しい評価を示した。同社長はMGM買収資金を確保するためにソニーの借り入れ負担が増える懸念も指摘する。
こうした状況を踏まえたメリルリンチ日本証券の栗山史アナリストの14日付のレポートは、「構造改革中のソニーには、MGMを買収する必要性について、株主と従業員への説明責任がある」との見方を示した。
ソニーはMGM買収により、映画事業の強化と、オンライン配信の普及加速などを目指す戦略で、「ブロードバンド(高速大容量)インターネット普及を見据えてコンテンツ(有料情報)強化のため保有映画本数を増やせる点はポジティブ」(UFJつばさ証券の山本和也アナリスト)と評価する声もある。また、マッコーリー証券の渡辺英樹アナリストは「アナログからデジタルへの移行に伴い、エレクトロニクス製品の売り上げにも、充実したソフトウエアを持つことの重要性は増している」と分析する。
ただ、マッコーリーの渡辺氏は「消費者が映画などのコンテンツ(情報の内容)を保有するための投資やリスクを負ったソニーの製品を必ずしも選ぶとは限らない」とも指摘。UFJつばさ証券の山本氏も「多額の買収費用を考えるとソニーはエレクトロニクスのハードウエア事業を優先して資金を投じるべき」としている。
ソニーの株価は午後2時半近くなって下げ足を速めると、一時は前日比80円(2%)安の3870円まで下げた。14日終値は同60円(1.5%)安の3890円となった。
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 鈴木恭子 Kyoko Suzuki ksuzuki3@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Iain Wilson iwilson2@bloomberg.net
更新日時 : 2004/09/14 15:53 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html