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三菱ふそう、新型車販売が停止状態 国の審査厳格化で
一連のリコール(無料回収・修理)問題を抱える三菱ふそうトラック・バスの新型車発売が、事実上停止状態になっていることが12日、分かった。国土交通省が、車輪脱落事故を起こした大型車だけでなく、中・小型車でも同社製車両の型式審査を厳格化、審査をクリアしていないためだ。
これにより、9月から全面的に始まった新たなディーゼル排ガス規制に対応するよう開発した約100種類の型式で、発売のめどが立っていない。9月から販売予定の小型のトラック「キャンター」、中型の「ファイター」も含まれる。
同社の販売は、リコール問題による信頼低下で低迷しており、新型車販売の遅れは、さらに経営に影響を与えそうだ。
三菱ふそうは、既に審査を通った新型車の販売でしのぐ考えだが、目標としていた商品ラインアップには遠く及ばないため、馬力や排気量など顧客の細かいニーズに対応できない恐れがある。小型車で前年比4割、中型車で6割の販売台数減となる可能性があるという。
国交省による安全性確認作業である型式審査を経ない限り、自動車メーカーの新型車販売はできない仕組みになっている。
(09/12 13:57)
http://www.sankei.co.jp/news/040912/kei044.htm