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財務省が9日発表した7月の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノやサービスの取引などを示す経常収支の黒字は前年同月比8・2%増の1兆6334億円となり、13か月連続で黒字幅が拡大した。
中国を中心としたアジア向け輸出が好調で、貿易黒字が拡大したことが主因だ。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支の黒字は、42・8%増の1兆3830億円だった。輸出は5兆579億円で、中国向け半導体製造装置や鉄鋼などが大きく伸びた。輸入は、原油価格が上昇したことなどから、原油や石油製品の輸入額が膨らみ、3兆6749億円だった。
旅行や輸送などのサービス収支は、4599億円の赤字となった。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)などで前年は減った出国者数が、49・6%増の146万人に回復し、旅行者が海外で使うお金が増えたことが影響した。
(2004/9/9/10:36 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040909i202.htm