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中国に人民元改革促す APEC財務相会議
共同声明で原油高牽制
【サンティアゴ=共同】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の財務相会議は三日、対ドル相場を事実上固定している中国の人民元を念頭に、柔軟な為替制度への移行を促す共同声明を採択、閉幕した。
声明は、原油高が世界経済に悪影響を与える懸念も指摘。高騰した原油価格を許容しない姿勢をにじませ、市場の思惑で価格高騰が続くのを牽(けん)制(せい)した。
中国の金人慶財政相は閉幕後の共同記者会見で、為替制度の改革に向けて作業中であると表明。米国も十月にワシントンで開かれる先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)に中国を招く意向だ。
人民元問題は、変動相場制への移行を迫る米国と中国の対立から、改革への準備に入った中国の自主的な努力を多国間で促す対話重視の段階を迎えた。
為替制度の人民元の改革では、これまでの国際金融会議と同様、中国を名指しするのは避けた。「一層柔軟な為替制度への移行」には、銀行監督の強化や資本市場の整備などが必要なことも明記。中国の自主的な判断を尊重する形にした。
原油高に関しては、現時点ではまだ世界経済への打撃は目立たず、二〇〇五年にかけて域内外で順調な成長が続くとの見通しを示した。
しかし、議長国チリのエイサギレ財務相は閉幕後の記者会見で「価格上昇は世界経済の脅威という考え方を共有した」と強調。谷垣禎一財務相も域内経済への影響に警戒感を示した。
今回の会議では、参加国・地域の健全な財政運営が、持続的成長の鍵になるとの見方で一致。テロ資金対策の継続や、発展途上国の資本自由化は、各国の事情に応じて段階的に実施することも確認した。
次回会議は来年九月八、九日に韓国・済州島で開く。
≪APEC声明骨子≫
一、原油高は世界経済のリスク要因
一、二〇〇五年にかけて世界経済は好調持続
一、成長と安定には規律ある財政政策が必要
一、国・地域が適切と判断すれば、柔軟な為替制度に移行
一、資本市場育成や銀行制度強化は、円滑な為替改革をもたらす
一、新興市場国・地域の資本自由化は段階的に実施
一、テロ資金・資金洗浄対策を支持
(共同)
≪域内原油高、特に警戒を 谷垣財務相≫
【サンティアゴ=共同】谷垣禎一財務相は三日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会議の閉幕後に記者会見し、経済成長に伴うエネルギー需要が増えている東アジア地域では「原油価格の高騰に対する注意が必要」と述べ、特に影響を警戒すべきだとの考えを示した。
財務相は、会議では成長が続く中国経済の動向に参加国・地域の関心が集中したと指摘。その上で、中国から「景気はコントロールできており『過熱』とは認識していない」との説明があったことを明らかにした。
共同声明は、対ドル相場を事実上固定している中国の為替制度の見直しを促したが、財務相は「(中国など)特定の国を念頭に置いて議論されたわけではない」とかわした。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/05bus001.htm