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日本貿易振興機構(ジェトロ)は24日、2004年上半期(1―6月)の日中貿易調査をまとめ、香港経由の取引を含めた対中貿易収支(輸入ベース)は11億3541万ドルの黒字になったと発表した。半期ベースながら、統計のある1993年以来、黒字となったのは初めて。輸出は中国への日系企業の進出で半導体、液晶などの電子部品や自動車部品が好調だった。中国の経済成長に支えられ、鉄鋼、プラスチックといった原料や建設機械も増加した。前年同期は8億9614万ドルの赤字だった。
日本にとって中国は衣料や食品の輸入先という従来の関係が変わり、製品や部品を輸出する巨大市場になりつつある実態があらためて浮き彫りになった。輸入は衣料品や食品に加え、現地に進出した日系企業で生産した事務機器や携帯電話が増えたが、輸出の伸びには及ばなかった。「通年でも黒字を維持する」(ジェトロ)とみている。上半期の貿易総額(輸入ベース)は前年同期比29.3%増の885億6122万ドルで、93年以来、上半期としては最高となった。〔共同〕 (19:20)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040824AT3K2402724082004.html