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ウォルマート案ダイエー再建、三井住友困った!? --- 「大スポンサー」GSの意向無視できず
ダイエー再建問題がますます混沌(こんとん)としてきた。売上高30兆円近くを誇る世界最大の小売業、米ウォルマートと米投資銀行ゴールドマン・サックス(GS)が産業再生機構を活用しない独自の再建策を提示してきたのだ。再生機構の活用を目指す主力3行の足並みが乱れる可能性もあり、最終決着まで予断を許さない。
GSは23日、ウォルマートをスポンサーとする再建策をダイエーに提示。4000億円規模とされる主力銀行の金融支援額を抑えるため、ダイエーの企業価値を高く見積もることも検討するもようだ。
ウォルマートはダイエーが再生機構入りした場合もスポンサーに名乗りを上げており、どう転んでもダイエーを手に入れる意欲がうかがえる。
一方、再生機構入りを避けたいダイエーは、丸紅・東急不動産・ドイツ証券の3社連合をスポンサー候補とする自主再建策を打ち出しているが、グループ会社の整理や不採算店閉鎖などの費用がかさみ、平成17年2月期に5000億円超の最終赤字に転落、4100億円の債務超過となる見通しだ。
このため、主力3行が約3900億円の債権放棄を行うことが計画の大前提となるのだが、再生機構入りを目指す主力3行とは平行線だった。
ここで波紋を広げそうなのがGSの存在だ。GSといえば主力行の一つ、三井住友フィナンシャルグループの優先株を引き受けている大スポンサーであることはいうまでもない。
「ウォルマートのバックにGSがついたことで、三井住友は意向を無視できなくなった。みずほコーポレート、UFJとの間に温度差が出てきて、再生機構入りのシナリオが崩れる可能性もある」(金融筋)との観測も浮上する。
金融庁は今月末から大手銀行に対する特別検査を実施、事実上の「ダイエー狙い撃ち」とみられ、ダイエーも主力行も逃げ場は失われている。
高木社長はきょう24日にも主力行幹部と会談し、自主再建策を説明する方針だが、この中でGS・ウォルマート連合案を提示するかどうかも検討するとみられる。
再建策がどのような形に落ち着いたとしても、3度目の金融支援の責任をとって辞任するとみられる捨て身の高木社長。一体、どんな着地点を見いだすのだろうか。
ZAKZAK 2004/08/24