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UFJ 大口融資先再建 投資ファンド活発化
ダイエーなどに複数名乗り
UFJグループが平成十六年九月中間期で最終処理を目指す大口融資先の経営再建に絡み、投資会社の動きが活発化している。タクシー大手の国際自動車には、福助の再建を手がける投資ファンドが数百億円を出資する方向であるほか、大手スーパーのダイエーにも複数のファンドが支援を名乗り出ている。景気回復で事業再生の環境が整ってきたことと、低金利による運用難で、機関投資家から資金が集まりやすい背景があるが、大型案件の再生手腕は未知数だ。(藤沢志穂子)
投資会社は機関投資家などから資金を集めてファンドを組成。経営難の企業に投資して再建に携わり、最終的には株式売却などで利益をあげるのを目的としている。
国際自動車の再建では、MKSパートナーズ(東京都千代田区)が、数百億円を出資する方向で最終調整している。再建にあたっては、タクシー、バス、ハイヤー各事業の本業に特化し、ビル賃貸業から撤退する。国際自動車が東京・赤坂に保有するオフィスビル三棟は、米投資会社のローンスターグループを軸に、一千億円程度で売却する方向だ。
ダイエーの再建では、UFJ、三井住友、みずほコーポレートの主力銀行団が産業再生機構の活用で一致した。しかし、自主再建を目指すダイエーは、新規出店費用として、投資会社などから約一千億円を調達する独自再建案の策定を急ぐ。
ダイエーには、三菱自動車の筆頭株主となって注目されるフェニックス・キャピタル(東京都千代田区)が約二千五百億円の増資引き受けを提案したほか、流通専門の投資会社キアコン(東京都渋谷区)も、数百−一千億円の出資を検討中だ。ほかにも米投資会社リップルウッド・ホールディングスや、大和証券SMBCの事業再生子会社など、複数の証券会社や投資会社が、ダイエー支援を検討している。キアコンは、「ユニクロ」で知られる衣料チェーン、ファーストリテイリングの副社長だった沢田貴司氏が設立した。
投資会社の活発な動きには、企業リストラの一巡で景気が好転したことや、中堅企業の再建に実績も上がるなど、大型企業の事業再生環境が整ってきた背景がある。低金利で運用先のない余剰資金を抱えた機関投資家は、積極的にファンドに資金を出している。
ダイエー支援に名乗りを上げる投資会社や企業の大半は、自主再建と再生機構活用の両にらみで準備中とされる。したたかな一面をうかがわせるが、肝心の再生手腕は未知数だ。
(産経新聞) - 8月19日3時57分更新