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日本銀行が11日に発表した7月の国内企業物価指数(旧卸売物価指数、2000年平均=100)が、前年同月比1・6%上昇の96・4と、1991年5月(1・7%上昇)以来、13年2か月ぶりの高い伸びとなった背景には、原油価格の高騰と好調な中国経済の存在がある。
企業物価を品目別でみると、まず、前年同月比13・0%上昇という石油・石炭製品の値上がりが目立つ。最近の原油価格の急上昇を反映した数値だ。
また、鉄鋼が14・3%、非鉄金属が13・7%、鉄くずなどのスクラップ類が43・4%と、いずれも2ケタの大幅な伸びとなったことも、企業物価の大きな押し上げ要因となった。堅調な経済成長を続ける中国の旺盛な素材需要が、こうした原材料の価格上昇につながっている。
ただ、需要段階別にみると、企業の生産活動で使用される「素原材料」は12・9%、部品などの「中間財」は3・2%とそれぞれ上昇したが、製品などの「最終財」は1・1%の下落となった。
原材料などの「川上」段階から、最終財などの「川下」段階への価格転嫁の動きは依然として鈍い。「川下段階に行くに従って、企業部門の生産性の上昇や、人件費抑制でかなりの程度(上昇が)抑制されている」(福井俊彦日本銀行総裁)のが実態だ。
企業物価自体は当面、上昇傾向が続くとみられるが、企業物価につられて、消費者物価がどこまで押し上げられるかは微妙で、デフレ脱却までにはなお時間がかかる見通しだ。
(2004/8/12/00:29 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040811ib25.htm