記事にあるような貿易収支黒字がありながら、「デフレ不況」に喘いでいる日本経済は異常だという認識を持たなければならない。

輸出（貿易収支黒字）の増加は、貨幣供給の増加と財供給量の減少というダブル特典でデフレを解消するはずの経済状況である。

外国頼りの輸出（貿易収支黒字）の増加はいつまでも続くわけではない。

銀行が機能不全に陥っている現状では、「デフレ不況」を緩和するために、輸出で稼いでいる優良企業は、利益の半分でいいから給与引き上げや仕入れ価格引き上げ（下請けの給与アップの原資）に使って欲しい。

銀行があの体たらくでは、利益を貯め込んだり債務の繰り上げ返済に使っても、「デフレ不況」からの脱却にはつながらない。

日本経団連が音頭をとってこの動きを現実化して欲しい。
使ったお金は優良企業にちゃんと戻ってくる。
このようなチャンスはそれほどあるわけではない。

★　参照投稿

『「産業資本主義」の終焉：「貨幣経済」と「供給→需要原理」：経済問題を考えるための基本論理』
（ http://www.asyura2.com/0406/dispute19/msg/136.html ）

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