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9月30日(ブルームバーグ):ベアー・スターンズの主任投資ストラテジスト、フランソワ・トラハン氏は、景気と企業収益の拡大ペース鈍化が米株式相場の重しになると予想している。一方、同社のチーフエコノミスト、デービッド・マルパス氏は、米景気拡大は今、加速しようとしているとみている。
モルガン・スタンレーの社内でも見通しは分かれている。リットン・ハウス・アセット・マネジメントの投資責任者ジョン・ウォーターマン氏に言わせれば、これはまだら模様の経済指標を反映したものであり、今年の株価が一方に大きく動かない理由でもある。S&P500種株価指数の年初来騰落率はわずか 0.2%だ。
一方の陣営に言わせれば、小売売上高の低下や期待外れの雇用統計、製造業の失速は、成長が脅かされていることを示唆する。一方で反対の陣営は、これらは原油高による一時的なもので、雇用拡大と賃金上昇がやがて景気を加速させると主張する。
ウォーターマン氏は「まだら模様の指標が見通しの幅を広げている。相場が足踏みしているのはこのためだ」と述べた。同氏は、原油高や米大統領選の結果に対する不透明感も株式相場に影響しているとの見方を示した。
S&P500種株価指数は、企業業績の好調を背景に2月に年初来高値の 1157.76をつけた。その後は、景気減速を示す指標に反応して8月には年初来安値の1063.23まで下落した。
景気はさらに減速するとみるトラハン氏は、米供給管理協会(ISM)の景況指数を根拠に挙げる。8月の製造業景況指数は前月比で低下し、非製造業景気指数も2003年12月以来の最低となった。トラハン氏は9月に、年末のS&P500種株価指数予想を1050と、従来予想の1100から引き下げた。
一方マルパス氏は、投資家は米経済の勢いを過小評価しているとして、失業率の低下と世界の経済成長、減税効果が持続的な成長の土台になるとみている。
モルガン・スタンレーでは、チーフ・グローバル・エコノミストのスティーブン・ローチ氏が、成長のペースは通常の景気回復気を下回っていると指摘する一方で、米国担当チーフエコノミストのリチャード・バーナー氏は、減速は一時的なもので企業の雇用と支出は今後増加すると予想している。
原題:Bear Stearns, More Firms Divided on U.S. Outlook: Taking Stock(抜粋) {NXTW NSN I4U5X81A74E9 http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aWepSZLZShHc&refer=jp_home
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita akinoshita2@bloomberg.net Editor: Kakuta
記事に関する記者への問い合わせ先:
Danielle Sessa in New York at dsessa@bloomberg.net.
記事に関するエディターへの問い合わせ先:
Phil Serafino at pserafino@bloomberg.net
更新日時 : 2004/09/30 15:01 JST