今回の事件の発端が台湾政府の通報だったとすると、結果的に、台湾の対潜哨戒能力がかなり高い（台湾のＳ２Ｔ対潜哨戒機は、米日が配備しているＰ３Ｃと比べ性能的には劣るものの、隊員の熟練度が高いのだと思います）ということとともに、米日が【国交がない】台湾の軍事情報を共有することによって、正式な【国交を樹立している】中国に対し、一体となって軍事行動をとった事実が世界中に（但し、中国国内は厳しい言論統制が行われておりますのでこの限りではありません）証明されました。
　ところで、台湾が中国原潜の日本領海侵犯を補足したのは今回が初めてではなかったと思いますが、なぜ台湾は今回に限りこのような行動をとったのでしょうか。

　サンケイ新聞の報道
http://www.sankei.co.jp/news/morning/20pol001.htm
によりますと、小泉総理は二十二日にチリで行われる日中首脳会談の議題として、靖国問題、東シナ海のガス田開発問題とともに、原潜領海侵犯問題にも言及する方針を示したそうですから、小泉総理が正式謝罪を要求するのか、胡錦濤国家主席がそれにどのように反応するのか、台湾も含め今後の東アジアの安全保障上、重要な会談になると思います。

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