To: morinaga@ufji.co.jp
Subject: 政府の経済認識は大ウソ?森永卓郎先生
「年収300万円時代を生き抜く経済学」
「続・年収300万円時代を生き抜く経済学」
を読んで大変感動した○○という者です。
自分なりに経済について考えてみました。
添付ファイル「経済問題2.txt」をご覧下さい。
この中で間違っているところがあったら
教えて下さいませんか?
また、何かコメントでもあればお願いします。
以上、よろしくお願いします。
==== 経済問題2.txt ====
(1) 「構造改革なくして経済成長なし」
マクロ経済政策の観点からすると、これは真っ赤なウソ
(2) 「構造改革の成果でやっと景気回復の芽が出てきた」
景気回復の目は、日銀の金融緩和政策のおかげで、
決して構造改革の成果ではない。これも真っ赤なウソ
(3) 「不良債権処理すれば倒産が増えると皆言うが実際は倒産件数は減っている」
これは実情をまったく無視した発言。中小企業や自営業者は、
倒産を免れるために、自分の貯金を取り崩して赤字の穴埋めに使っていて、
貯金がなかったら、既に倒産している。
現状のままで貯金がそこをついたら間違いなく爆発的に倒産が増える
これも真っ赤なウソ
(4) 「不良債権処理加速は金融システムを安定させデフレ不況の脱却策である」
デフレ不況から脱却するには需給バランスを釣り合わせればいい。
景気が良くなれば、不良債権は優良債権になる
不良債権処理は、アメリカから要求されたもので、
その処理に当たって欧米のハゲタカファンドはただ同然で日本の富を手に入れる。
不良債権処理加速は、弱者切捨てにならないデフレ不況の脱却策とはいいがたい。
よって、これも庶民の幸せを思えば、ほとんど真っ赤なウソ
つい最近、ダイエーの産業再生機構送りが決まった。
高木社長にはふんばってもらいたかったが、
不良債権処理加速圧力に負けてしまった。
これでまた、ダイエーが持っている
日本の富が米国ファンドに奪われることだろう。残念でならない。
(5) 「今回の景気回復は民需主導で回復が進んでいる」
今回の景気回復基調は、米中の経済成長が予想以上で、
その外需によってもたらされたもので、決して民需主導ではない。
外需で稼いだお金が消費にまわっただけで、
その消費を民需主導とごまかしている。
よって、これも真っ赤なウソ
(6)「景気は回復を続けている」
これは、景気が回復したことになっていないと
増税・負担増を庶民に押し付けられないからでは?
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(7) デフレ下では、名目GDPを実質GDPとして扱うべきである。
生産が増えなくても(経済成長しなくても)
物価が下がったら経済成長したことになるのは、
どう考えてもおかしい
(8) 生産量と消費量が変わらなくても、
消費税が上がっただけで、GDPが増えるらしい。
だとしたら、どう考えてもおかしい
(9) 官僚の給料が増えただけで、GDPが増えるらしい。
だとしたら、どう考えてもおかしい
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Date: Sun, 17 Oct 2004 20:14:25 +0900
From: Morinaga Takuro\(森永 卓郎\)
Subject: RE: 政府の経済認識は大ウソ?
To: Xxxx@FOO.OR.JP○○ 様
こんばんは。いただいた御論説は正しいと思います。
気になったのは以下の2点だけです。
(1) 不良債権処理をすれば当然倒産は増えますが
最近倒産件数が減っているのは、ご指摘の要因に加えて
あまりに不良債権処理をやりすぎてネタがなくなってきた
こともあると思います。
(2) 消費税引き上げで名目GDPは増えますが、実質GDPは増えません。
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森永 卓郎(もりなが たくろう) ★彡
Email: morinaga@ufji.co.jp(会社:変更になりました)
morinaga@rivo.mediatti.net(自宅:変更になりました)
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♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
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